投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 10 月 01 日 13:29:35:
回答先: NYで流行「西ナイル脳炎」成田で水際阻止作戦〜厚生省 希望者に血清検査(産経新聞) 投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 10 月 01 日 13:27:33:
国際間で人や物の移動が活発化することにより、感染症が広まるリスクが高まる。特にスピーディーな航空機による移動では、ウイルスや細菌といった病原体が症状の表れない潜伏期間中に空港の検疫を通過し、国内に持ち込まれてしまう。これが「輸入感染症」と呼ばれるもので、各国は対策に苦慮している。
この輸入感染症の代表格がマラリア。マラリア原虫が寄生するハマダラ蚊が媒介する。旅行者が流行地域で蚊に刺されて感染し、帰国後に発病する。日本でも海外旅行の多様化で、アフリカやアジアなど熱帯地域を訪れる人が増え、平成八年以降年間八十人から百二十人の患者が発生している。症状の重い熱帯熱マラリアが増加、発見、診断の遅れから死亡するケースもある。
こうしたマラリアのなかでも近年、各国が警戒しているのが「空港マラリア」。流行地域の蚊が離陸前の航空機内に紛れ込み、非流行地域に侵入、空港周辺の住民を刺して感染させる。
WHO(世界保健機関)によると、一九六九年から九九年までに、マラリアのない十二カ国の空港周辺の住民がマラリアにかかったという報告が計八十七件あった。パリ(二十六人)、ブリュッセル(十六人)が上位で流行地域の中央・西アフリカ地域からの到着便が多いことが影響しているという。
各国は蚊の侵入、定着の予防対策を強化している。日本の主要空港では、流行地域から到着した航空機内に蚊がいないかどうかの検査に加え、空港内で蚊を光で誘い込んで生け捕りにしたり、側溝内のぼうふらの生息を確認したりする調査を実施している。