投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 30 日 17:43:50:
英国人の元英国航空(BA)スチュワーデス、ルーシー・ブラックマンさん(二一)が今年七月、東京都渋谷区のアパート自室を出たまま行方不明になっている事件で、警視庁捜査一課と麻布署の捜査線上に、資産家の男が浮上していることが三十日、分かった。男はルーシーさんが勤めていた東京都港区六本木のクラブの客で、捜査一課では、男がなんらかの事情を知っている可能性もあるとみて、失跡後のルーシーさんと接触をもっていないかなど慎重に調べている。
調べによると、ルーシーさんが行方不明になったのは七月一日。渋谷区のアパートで共同生活を送っていた英国籍の友人の女性(二二)が同日午後に外出する際、ルーシーさんは「あと三十分で出かける。男性と千駄ケ谷周辺で待ち合わせている」と話し、午後七時ごろ、この友人の携帯電話に「あと一時間で帰れる」と電話があったのを最後に連絡が途絶えた。
同月三日夕、「タカギアキラ」と名乗る男性から、「彼女は私と一緒に千葉におり、新興宗教の修行をしている」と、不慣れな英語でこの友人に連絡が入り、友人が麻布署に捜索願を出していた。
同二十日には麻布署へ、「自分の意思なので、そっとしておいてほしい」などと印字されたルーシーさんを差出人とする手紙が届いたが、サインの筆跡が異なっており、捜査一課は、事件に巻き込まれた可能性が高いとみて、行方不明者の捜査としては異例の大がかりな態勢をとってクラブの常連客らから事情を聴くなど捜査を進めた結果、ルーシーさんの失跡前後の資産家の男の行動に不審な点があることが判明。捜査一課は男の立ちまわり先などを調べている。
ルーシーさんの失跡事件をめぐっては、「失そう事件にカルト教団が関与」(タイムズ)「事件に暴力団の影」(ガーディアン)などと英国のメディアで報道は過熱。来日した家族が有力な情報に十万ポンド(日本円で一千六百万円)の懸賞金をかけている。
七月の沖縄サミット(主要国首脳会議)に訪れた英国のブレア首相が、森喜朗首相との会談でこの事件を取り上ーるなど外交問題にまで発展している。
ルーシーさんは今年五月に来日していた。