投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 30 日 11:46:27:
三宅島噴火で8月下旬、大気中の二酸化硫黄(SO2)濃度が東京都八王子市でぜんそく患者の致死量に相当する濃度を観測していたことが29日、分かった。松江市で始まった日本地質学会に出席した須藤茂・通産省火山地質研究室長が明らかにした。
須藤室長や東京都広域監視課によると、三宅島噴火の影響で8月28日午後2時、東京都八王子市片倉の観測地点で、大気中のSO2濃度が0.935ppmを記録したという。一般的に健康な人の致死量は400―500ppmとされるが、重度のぜんそくなど、重い呼吸器疾患の患者の致死量は1ppm前後という。
須藤室長は「火山ガスとの因果関係が明確に立証されているわけではないが、健康な人を基準に防災計画を考えると過ちをおかすことになる。火山防災は呼吸器に疾患のある人を基準に考え直すべきだ」と話した。
8月28日は、東京を中心に関東地方の広域で「卵の腐ったような異臭がする」といった苦情が行政機関などに殺到した。都はSO2の環境基準を0.1ppmとしており、この日は9倍に達していた。
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