投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 29 日 14:38:36:
2000.09.29 Web posted at: 11:31 AM JST (0231 GMT)ニューヨーク(CNNfn)
28日の米店頭株式市場(ナスダック)の時間外取引で、業績下方修正を発表したパソコン大手のアップルコンピュータに売りが殺到、同社の株価は半値近くに急落した。半導体大手のインテルが業績を下方修正して以来、市場関係者はハイテク企業の業績動向に神経質になっており、アップルの発表を受け、29日の米株式市場は大きく下落して始まると懸念する声が聞かれている。
アップルの業績修正は、通常取引終了後に発表された。それによると、第4四半期(7-9月期)の売り上げは、18億5000万ドルから19億ドル程度、投資収益など一時的な項目を除いた希薄化後の1株利益は30-33セント程度にとどまる見込みという。
アナリスト予測の集計を専門とする調査会社ファースト・コールによると、第4四半期の1株利益予測の平均値は、45セントだった。
アップル株は、53ドル50セントで通常取引を終了したものの、時間外取引では24ドル50セント(46%)安の29ドルをつけている。わずかな時間で時価総額が約89億ドルも減少したことになる。
G4キューブの販売は低調
同社は、下方修正の理由について、9月の売り上げが全地域で予想を下回ったこと、通常9月がピークの教育分野の売り上げも予想を下回ったこと、新製品「パワーマックG4キューブ」が「予想よりも低調なスタート」になったこと、などを挙げた。
キューブは、そのざん新なデザインなどが高く評価されている半面、1800ドルの価格が高すぎるといった指摘や、付随するメモリーが小さすぎるとの批判も聞かれている。
売り上げ鈍化の兆しは、7月に発表された第3四半期(4-6月期)にすでにみられていた。第3四半期決算では、「iMac」の販売台数が予想を下回ったが、同社はこれについて、新製品発売前の買い控えによるもの、と説明していた。
29日のニューヨーク株式市場は、「アップルショック」でハイテク株急落を予想する向きもあるが、アナリストらは、他のパソコンメーカーには波及しない、と予想する。
インテルが、欧州での需要伸び悩みを理由に7-9月期の売り上げ見通しを下方修正して以来、アナリストらは、パソコンメーカーを対象に調査を行った。それによると、大手メーカーは、同四半期に目標通りの収益を上げられると回答したという。
ヒューレット・パッカード、デルコンピュータなどは最近、今後発表される四半期決算で、予想通りの数字を達成できるとの見通しを明らかにしている。
新たに会長に就任したコンパック・コンピューターのカペラス最高経営責任者も、CNNfnとのインタビューで、同社が事業を展開する市場はアップルとは異なると指摘、今後の事業戦略について自信を示した。