<部品落下>次期支援戦闘機F2のブレーキが引きちぎれる (毎日新聞)

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投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 28 日 12:59:15:

石川県小松市の東16キロ、高度6000メートルを試験飛行していた次期支援戦闘機F2の機体から27日、着陸時にパラシュート状に開くブレーキ「ドラッグシュート」(直径7メートル、長さ8メートル、重さ23キロ)が引きちぎれて白山周辺に落下していたことが、28日分かった。F2を製造した三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所(名古屋市港区)のパイロット(49)が、操作を誤り落下させた。同社社員と県警鶴来署員ら約60人が28日も、落下地点と思われる同県吉野谷村、鳥越村付近で捜している。けが人などはなかったが、民家などを直撃していれば大きな被害を出す可能性もあった。
同社などによると、ドラッグシュートは着陸の際、滑走距離を短くするためのパラシュート状のブレーキ。元航空自衛隊員で同社所属のパイロットが27日午前9時前、名古屋空港を離陸し、小松市の沖合200キロの試験飛行空域に向け、時速800キロで飛行中、同9時12分にパイロットがコックピット内にあるドラッグシュートのスイッチに誤って接触。パイロットは機体に軽いショックを受けたため、ミスに気がつき、同9時45分に名古屋空港に戻った。
ドラッグシュートは垂直尾翼の下に格納されている。高速飛行中に開いたため、猛烈な風圧を受けて脱落したらしく、機体には損傷はなかった。しかし、自衛隊関係者によると、着陸寸前に開いた場合、大きな減速力がかかって、失速状態になり、一つ誤れば大きな事故につながる可能性もあるという。
今回の事故について同社名古屋航空宇宙システム製作所は「パイロットは操縦歴30年、飛行時間5200時間のベテランで、考えられないミス。ご迷惑をかけて申し訳ありません。パイロットから事情を聴いており、試験飛行中の事故の再発防止策を検討します」と話している。
次期支援戦闘機F2 日米共同で開発した1人乗り機。全幅11・1メートル、全長15・1メートル、全高5メートル。最大速度マッハ約2・0。20ミリ機関砲、空対艦ミサイル、空対空赤外線ミサイルなどを装備。今年度中に19機が航空自衛隊に納入される予定。機体価格は1機約120億円。
[毎日新聞9月28日] ( 2000-09-28-11:59 )



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