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投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 27 日 22:33:24:
【米国記事】 2000年9月27日 03:56 PM 更新
「MSN Explorer」のベータ版（9月1日の記事参照）ユーザーは要注意だ。知らず知らずに一見個人的に見え，実は新しいMicrosoftのプログラムをベタ褒めしている電子メールを，友人に送ってしまっているかもしれない。
この宣伝文句はMicrosoftが書いたものだが，MSN Explorerを使う一部ユーザーのアドレス変更メールに添付して送信される。
ユーザーはこのメッセージを送信しないよう選択できるが，問題にまったく気付かない可能性もある。
「私は最近，MSN ExplorerというMicrosoftの新製品を使い始めました」という書き出しで問題のメッセージは始まる。続けて，「MSN Explorerを使うと，あなたも電子メールの送受信ができるし，私とインスタントメッセージの交換もできるし，Webブラウズなどもっといろいろなこともできます。MSN Explorerを使うとWeb利用が新鮮でわくわくしたものに見えてくるし，オンラインで音楽を探したり再生するのも簡単。試して見たいと思わない？しかも無料！ 下のリンクをクリックして，指示通りにダウンロードすればいいだけ」。
Woody's Office Watchによると，このメッセージはMSN Explorerのベータ版が吐き出すものだ。
MSN Explorerは，統合されたインターネットポータルを作り，新しいユーザー層をMSNサービスに取り込もうというMicrosoftの意向により作られたもの。同社が「第2プレビュー版」と呼ぶ現行のベータ版には，Webブラウザ，電子メール受信箱，インスタントメッセージ（IM），さらにミュージックプレーヤーなどが含まれている。
「スパムにはここをクリック」
不注意にクリックを3回，あるいはリターンキーを3度押すと，ユーザーはスパマーに変身する。
そのプロセスは次の通り。インストールの際に，MSN Explorerのセットアッププログラムはユーザーに対し，Outlookのアドレス帳を読み込みたいかどうかを確認する。ユーザーがリターンキーを押すと，次に，そのアドレス帳にある人たちに，電子メールアドレス変更のお知らせを送りたいかと聞かれる。
ここでユーザーが“イエス”を選択すると，セットアッププログラムが次のような文章を自動生成する。「新しい電子メールアドレスをお知らせするためにメッセージを送ります：（新アドレス）」。この短いメッセージの後には先述の宣伝文が続く。「送信」をクリックすると，この電子メールはOutlookのアドレス帳に記載されたユーザー全員に届けられる。
Microsoftのスポークスマンはこの宣伝文は確かに送信されており，ユーザーが文章を編集し直せないことを認めている。完全に自動ではないにしても，ベータ版ユーザーは知らないうちにこのメッセージをほかの人に送信していることが多い。
内部批判も？
MSN Explorerのベータ版ユーザーの一部はMicrosoftに，正式な形で苦情を提出しており，同ソフトが正式版に至る前に，宣伝目的のこの電子メールを停止するよう求めている。
電子メールを受け取る側にとっても迷惑だ。
だが，苦情を訴えたユーザーに対する返答で，Microsoft子会社のHotmailは，このメッセージはスパムではないとしている。
Microsoftの顧客サポート部門は文書で「あなたが受け取った電子メールはMSN Explorerへの招待状です。また，あなたにこれを試してほしいと考えている，最近アドレス変更をした既存カスタマーに代わって送られたものです」と説明している。これは同社の公式見解のようだ。
だが，Hotmailでさえも，将来的にはこうしたメッセージをなくしていく方向で動いているようだ。
「この招待状に関し，われわれはMSN Explorerチームと話し合いを続けています」とHotmailからの文書は続けている。「同チームはユーザーを混乱させることがないよう，現在招待状の書き直しを検討しています」
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