投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 25 日 18:33:44:
大蔵省は25日、国の借金である国債と借入金を合計した「長期債務残高」が、6月末時点で502兆3687億円となり、3月末と比べ1.9%(約9400億円)増えた、と発表した。国の長期債務残高が500兆円を突破したのは初めて。景気回復を最優先する積極財政を続けていることが主な要因だ。
国の借金とは別に、特殊法人が返済不能になった場合、国が肩代わりしなければならない政府保証債務は53兆1988億円。政府保証債務と長期債務を合計した「政府債務」は555兆5675億円で、1.9%(約10兆5000億円)増えている。
国の借金の内訳をみると、借入金が1.7%減の103兆8968億円だったのに対し、建設国債と赤字国債を合わせた普通国債は1.7%増の337兆4273億円で、借金を国債に依存する姿が浮き彫りになった。
大蔵省は、今年度末には国の長期債務残高が485兆円(うち普通国債は364兆円)、地方自治体の債務も合わせると645兆円に達すると見ている。だが、30兆円台後半の国費を投入する補正予算の編成に伴い、1―2兆円規模の国債が新たに発行される見通しで、今後借入金の返済が進んだとしても、年度末の国の長期債務残高は当初予想を上回りそうだ。
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