投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 25 日 16:10:48:
IMF体制に反対する活動家=24日、プラハ
プラハ -- チェコ首都のプラハでは、26日から開催される国際通貨基金(IMF)・世界銀行の年次総会を控え、IMF・世銀体制に反対する市民グループなどが24日、市内でデモを行った。2日間の日程で開かれる総会に合わせ、約2万人がデモに参加するといわれていたものの、この日の参加者は1000人程度にとどまり、大きな混乱はなかった。
デモ参加者は24日、債務国が、基礎的な医療福祉向けの歳出よりも大きな金額を、債権国への債務返済に充てることを余儀なくされているため、最貧国では毎日1万9000人の児童が死亡していると主張。葬式をまねたデモを行った。
デモを組織したのは、貧困国の債務帳消しを求めている市民団体「ジュビリー2000」。プラハ市内各地で平和的なデモが展開されたが、夕方までには警戒にあたる警察官を除くと、街路は人影もまばらとなった。
イタリア人活動家らの入国を拒否
これまでのデモは小規模にとどまる=24日、プラハ
チェコ警察当局は24日、イタリアの活動グループ「ヤ・バスタ」のメンバーらを乗せたミラノ発プラハ行きの列車をオーストリア国境で停止させた。
警察は、乗客520人のうち、IMF・世銀年次総会に際して入国させるのには好ましくない活動家リストに名前が掲載されている活動家や、適切な入国書類を持たない旅行者18人の入国を拒否。18人が降車しない限り、列車が国境を越えることを許可しないとした。18人のほとんどはイタリア人だったが、コロンビア人、イラン人なども含まれていた。
このうち、14人はオーストリア側に戻ったが、他の乗客らは残る4人も一緒にプラハまで行くよう、警察に迫った。一時は、抗議者たちが線路3カ所で火を起こすなど緊張が高まったもの、4人が自主的に列車を降りたことで事態は収拾された。
ヤ・バスタは、これまでインターネットのホームページを通じ、IMF・世銀総会の会場を包囲し、IMF・世銀が解体されるまで、代表者らが会場から出られないようにする、との計画を示していた。
デモは予想以下の規模
プラハでのデモは、当初2万人の参加が見込まれていたものの、今のところ比較的小規模にとどまっている。会議開始の26日には、さらに多くの抗議者がプラハに到着するものとみられている。
プラハ市内には、各地からやってくる抗議者のため、1万5000人を収容できる仮設テントが設置されたが、今のところ宿泊しているのはわずか250人という。