投稿者 SP' 日時 2000 年 9 月 24 日 16:34:59:
回答先: 未確認潜水物体 ジャネット&コーリン・ボード 投稿者 SP' 日時 2000 年 9 月 18 日 18:00:14:
『ムー』86年7月号「海の怪異ミステリー」(文=村上能成・並木伸一郎、イングリッシュエージェンシー)より抜粋。
海底に立つアンテナ状の不思議な物体
「ちょっと見てくれ、アンテナみたいな物が写ってるんだ!」
まだ水のしたたる写真を1枚手にして、現像室から出てきた男が大声で叫んだ。
船の甲板はたちまち人だかりができた。
「本当だ、これはアンテナじゃないか!」
好奇心に満ちた視線が写真に集中した。
1964年8月29日、アメリカの調査船「エルタニン」号は、南アメリカ、ケープホーンの西約1000マイルの沖合で海底調査を実施していた。
長いケーブルの先に固定したカメラを、海面下4050メートルまで下ろし、一連の水中写真を撮影した。
これを現像してみると、その中の1枚に、何の変哲もない大陸だなから突き出たアンテナのような物体が、鮮明に写っていたのだ。
素人の目から見ても、それは泥質層から突き出た1本の複雑な無線アンテナを連想させた。
物体は金属質らしく、また完全に対称的な形状を示していた。高さは約60センチと推定され、その側部からは、先端が小さな握りのようになった横棒がいくつもでていた。
「植物じゃないのか?」
だれかがつぶやいた。
が、調査団の一員として乗船していた生物学者トーマス・ホプキンス博士は、これが植物である可能性を否定した。
4050メートルという深度では光が届かない。だから光合成は起こり得ないので植物は生育できない、というのがその理由だった。
「未知の珊瑚礁という可能性はどうでしょうか、博士」
他の者が問いかけた。
「いや、その類いの物がそこに存在しているという噂を一度も聞いたことがありませんね。かといって、人工的な物だともいいたくないのですよ。なぜなら、どうやって人間の手でそこに設置したのか、という問題を提起することになるからです」
と博士は答えた。
深海調査用のバチスフィア(潜水球)なら、この深度まで潜水することは可能だが、アンテナを建てたりするなどの精密な工学的な作業をするのは不可能であった。
「とはいえ、それはかなりの対称性を備えており、分岐はすべて90度の角度を保っています。その点、実に興味深いものがあります」
と博士はつけ加えた。
この「エルタニン」号がもたらした1枚の写真に対し、科学界はある種の植物だった、として片づけてしまおうという態度がみえみえだった。
が、同号に乗船していた科学者たちの間では、これは“人工”の物だ、という意見が大半を占めていたのだ。
これが本当に人工物体だとしたら、いったいだれが、いかなる目的でこんな深海の底にアンテナを設置したのだろうか?
深海の信号発信者はエイリアンなのか?
その奇妙な事件は1966年の初頭、水中における通信距離のテストを始めた米海軍調査局の科学者の一人が、自らの理論を証明すべく、深海に1本のアンテナをひいたことからはじまった。
アンテナの長さは約1キロメートルほどで、それは大西洋の最深部、合衆国東岸から約100キロメートルにわたって広がる大陸だなに沿って設置された。
その沖合遥かに、信号をキャッチするための機材を船底近くに吊り下げた調査船が待機していた。
さて、かんじんの信号は調査船が航行中にキャッチされた。が、乗船していたメンバーたちは受信された信号の状態をみてびっくりした。信号のくり返しのあとに奇妙なコードが続いたのだ。そんなコードが入るはずがなかった。明らかに外部から発信されていた。
「とても信じがたいことだ!」
米海軍調査局の科学者たちは、直ちにその発信源を追跡した。するとどうだ。その信号は大西洋の最深部の一つで、深度2万9000フィート(8700メートル)の地点から発信されているらしいことが判明したのである。
後日提出された海軍の報告書によると、実験中の信号はキャッチされたが、それは“何か正体不明のもの”が模倣したもので、この“何者か?”は海軍の科学者が用いたのと同じ波長で、それ自身の信号を送信したために起こった怪現象であることがわかった。
「何か得体の知れぬものが確かに海底にいた」と報告は記している。
はたしてそれは人類とコンタクトしようとした知的生物だったのだろうか。
地表の3分の2を占める海。その奥深くには海底山脈や巨大なクレバスが暗黒の裂け目を無気味にのぞかせている。
さらに、その深淵は、最先端のテクノロジーをもってしてもかいま見ることのできない未知の領域である。
たとえば、地球に飛来するエイリアンたちにとって、人目の届かない深淵こそまたとない潜入場所になるはずだ。
エルタニン号が撮ったアンテナの写真や米海軍調査局が受信した深海からの怪電波の例をみる限り、とうの昔にそれは実施されているようだ。
たとえば、水中を猛スピードで走り回る怪光体やソナーに、しばしばキャッチされる潜水艦もどきの巨大な物体、あるいはまた深海から発せられる怪電波と怪光など。
これらに関する報告はもうかなりの数に達している。
海底にはすでにエイリアンの秘密基地が完成しているのかもしれないのだ。