投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 22 日 12:04:13:
【ワシントン21日布施広】
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が昨年、韓国との軍事境界線沿いに設定されている非武装地帯付近に大量のロケット砲などを搬入し、100万トン以上の弾薬類を地下施設に貯蔵していることが21日、米国防総省の議会報告書で明らかになった。AP通信が報じたもので、6月の南北首脳会談の後も朝鮮半島は「危険な地域」であることに変わりはないとしている。
報告書は北朝鮮が非武装地帯から160キロ以内に約70万の兵力と約8000の火砲、約2000の戦車類を待機させていると指摘、240ミリロケット砲と対戦車用の火砲が昨年、大量に同地帯近郊に搬入されたことも明らかにし、「最小限の追加的準備」によって韓国への大規模攻撃に踏み切れると結論付けた。
これに対し韓国は、兵員数(約56万人)では劣勢だが、優れた装備を持つ約3万7000人の在韓米軍が加われば、軍事行動で優位を保てると指摘、米軍駐留の意義を強調している。
また報告書によると、北朝鮮は非武装地帯近郊で、弾薬や装備を格納する地下施設を拡張しつつあり、現在の貯蔵弾薬類は100万トンを超える。北朝鮮は湾岸戦争(1991年)や昨年のユーゴスラビア空爆を教訓に兵力分散を図り、軍事施設を敵の目から隠す技術も向上させたという。
[毎日新聞9月22日] ( 2000-09-22-10:17 )