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投稿者 明星 日時 2000 年 9 月 12 日 09:36:49:
現況わかり易く、報道されているのって「夕刊フジ」くらいでしょうか。
コラムも面白いし、バット、「鳩山」さんや「小沢」さんのコラムが
あるのは、目玉系でしょうから、、、、
スポンサーが風俗系や消費者金融系ですから、制約が無いからでしょうかね。
がんばってください。
http://www.fujinews.com/
http://www.zakzak.co.jp/
ＧＤＰプラス成長、はしゃいでる場合か
金利高が不況３業種息の根止める
経済企画庁が１１日発表した平成１２年４−６月期のＧＤＰ（国内総生産）は前期比プラス１．０％、年率換算でプラス４．２％となり、１−３月期に続き、２期連続のプラス成長を達成した。政府は景気回復が証明されたと大はしゃぎだが、日本経済の先行きには重大な不安が待ち構えている。長期金利の上昇である。景気の回復が鮮明になればなるほど、金利上昇に弾みがつき、１０兆円補正予算などバラマキ財政に伴う大量の国債発行がさらに上昇を加速させる。そうなれば株式市場は暴落し、企業倒産が激増するのは必至。日本経済には、急激な金利上昇に耐えられるほどの体力が備わっていないのが実情なのだ。
２期連続のプラス成長の原動力となったのが、個人消費で、前期比１．１％増と２期連続のプラスとなった。一方、民間企業の設備投資は前期の大幅な伸びの反動で同３．３％減と足踏み状態となった。
「まず、ＩＴ（情報技術）関連を中心に設備投資が拡大。企業の生産、収益の促し、これに伴い所得も増え、個人消費も回復する」という民需主導の景気回復が、政府のシナリオ通り順調に進んでいることを浮き彫りにしている。
だが、回復傾向が鮮明になればそれだけ、長期金利は上昇することになる。
民間シンクタンクのエコノミストが解説する。
「金利上昇には、“良い上昇”と“悪い上昇”がある。景気の回復の動きに合わせて、金利の先高観が高まり、ジリジリと上昇するのは健全な動き。しかし、現在の上昇は、大量の国債が発行され、市場で売りさばくことができなくなり、国債価格が下落（＝金利が上昇）するという思惑で上昇している。景気回復の動き以上に、金利が跳ね上が上がる最悪のパターンに陥っている」
長期金利の指標である１０年物国債の利回りは、８月上旬まで１．６％台で推移。８月１１日に日銀がゼロ金利政策を解除したのを受け、１．７％台から１．８％台へとジリジリと上昇した。ここまでは「予想の範囲内の動き」（大手都銀）だったのだが、９月６日には一時２％台目前の１．９９％まで跳ね上がった。
きっかけは、自民党の亀井静香政調会長がぶち上げた「１０兆円規模の補正予算の編成」である。
「今年度予算でもすでに１００兆円近い国債が発行されることになっているのに、さらに、大量の国債発行を伴う補正を編成するなど正気の沙汰とは思えない。しかも、来年度も今年度と同規模の予算を編成し、１００兆円近い発行するという。いったい誰が買うのか」（前出のエコノミスト）
案の定、米国の格付け機関であるムーディーズは９日に、公共事業中心のバラマキ財政を続ける日本政府に愛想を尽かし、国債の格付けを引き下げた。引き下げは、さらに国債価格の下落要因となり、「長期金利の２％台乗せは時間の問題」（債券担当ディーラー）といわれているのだ。
“悪い金利上昇”が日本経済に与えるダメージは深刻だ。まず、懸念されるのが株式市場への影響。
株式評論家の吉見俊彦氏が指摘する。
「８日続落など株価低迷の原因として、持ち合い解消の売りなど需給の悪化が指摘されているが、最大の原因は長期金利の上昇だ。投資家はリスクの高い株式から、金利上昇で有利なった債券へと大量の資金移動が起きることを懸念し、見送り気分を強めている。年内いっぱい株価の低迷が続く可能性が高い」
さらに、吉見氏は「大量の国債を購入しているが、国債価格の下落により、巨額の含み損が発生。その損を穴埋めするため、保有株式の売却を加速させてくる」と警告する。
企業倒産が増加するのも必至。ゼネコン、不動産、流通の“不況３業種”を中心に、金利上昇による利払い負担の急増に耐えられなくなる大借金企業が続出するとみられているのだ。
民間シンクタンクの推計によると、不況３業種の有利子負債総額は２００兆円に上るとされており、金利が１％上昇するだけで、１兆円も増えることになる。
経済評論家の神崎倫一氏は「これまでは利息ないでも借金できるゼロ金利というモルヒネを打ち、何とか生きながらえてきた。１兆円も、２兆円も借金している企業はゼロ金利でもギリギリ精いっぱい。わずかな金利上昇でも息の根を止められる」と指摘する。
２期連続のプラス成長ぐらいで、ノーテンキに喜んでいる場合ではないのだ。
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