投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 21 日 13:54:12:
2000.09.21 Web posted at: 12:59 AM JST (1559 GMT) フィラデルフィア(AP)
米「フィラデルフィア・デイリー・ニューズ」紙は19日、昨年10月に亡くなったNBA殿堂選手ウィルト・チェンバレン氏が、1960年代後半、FBI(米連邦捜査局)から八百長の容疑で調査を受けていたと報じた。チェンバレン氏は、現役時代、1試合100得点を記録した伝説的名選手で、NBA界に衝撃を呼んでいる。
「フィラデルフィア・デイリー・ニューズ」紙は、FBIは八百長の証拠を発見したわけではないとし、チェンバレン氏の妹、バーバラ・ルイスさんも「彼は八百長をするには正直すぎる男です」とコメントを寄せ、兄を弁護した。
FBIのチェンバレン調査報告によると、チェンバレン氏は自らの試合で、必ず自分のチームが勝つという側に賭けていたとしている。チェンバレン氏は、大の賭博好きとして知られていた。しかし、小学生時代からの友人で、60年代にはルームメートだったビンス・ミラーさんは「私の知る限り、彼がバスケットボールで賭けをしたことはなかった」と証言している。
「フィラデルフィア・デイリー・ニューズ」紙が入手したFBIの調査報告は、24冊にものぼるものの、多くが噂やあてこすり、他者の陳述に限られているという。
チェンバレン氏の担当弁護士シーモア・ゴールドバーグ氏は、米国で公民権運動が吹き荒れていた当時、FBIがアフリカ系米国人を標的にしていたのは明白であり、その時代、調査にひっかからなかったチェンバレン氏がいかに潔癖な人物だったかを物語っているとした。
チェンバレン氏は1959年から73年まで、フィラデルフィア・ウォーリアーズ(現ゴールデンステート)、フィラデルフィア・センブンティーシクサーズ、ロサンゼルス・レイカーズで活躍し、通算3万1419得点を記録。84年にカリーム・アブドゥール・ジャバーに破られるまで、NBA最多得点記録を保持していた。