投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 21 日 12:15:27:
ロンドン中心部にある英政府の対外情報機関(MI6)の本部ビルで二十日午後九時五十分(日本時間二十一日午前五時五十分)ごろ、爆発があり、建物の一部が損壊した。負傷者などは報告されていない。爆発は二度にわたり、一回は建物内部八階で発生した。捜査を進めているロンドン警視庁は二十一日未明、「爆発には、何らかの爆発物が関係している」と語り、爆弾テロの可能性が極めて高いことを明らかにした。
現場はテムズ川の南岸に位置した交通量の激しい地域。目撃者が英BBC放送に語ったところによると、大きな爆発音とともに、青白い光と白煙が本部ビルの上空に立ち上り、爆風で周囲の車や民家のガラスが衝撃を受けた。爆音は続けざまに二回聞こえたという。
この爆発で付近には金属片や窓ガラスの破片が散乱。ただ、テロ対策で耐性を高めた設計になっているMI6本部ビル自体の被害は小規模だという。
ロンドン警視庁は爆弾テロの可能性が強いとみて、付近一帯の道路・橋を封鎖するとともに、テロ捜査の専門チームを本部内に送り込み捜査している。
MI6は英外務省の管轄にあり、外国や海外組織の脅威に対抗するため国内外で情報収集活動を行っている情報機関。本部には約千九百人が勤務する。映画「007」シリーズで、ジェームズ・ボンドが所属する秘密スパイ組織との設定で知られる。
冷戦時代は世界有数の情報収集力と堅ろうな本部ビルを誇っていたが、最近では「リビアの最高指導者カダフィ大佐の暗殺計画を立てていた」とする内部告発が行われたり、情報部員の名簿がインターネットに流出するなどの事件が発生している。本部には約千九百人が勤務しており、内部の情報管理も問題になっていた。