投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 17 日 18:05:46:
原油価格の高騰による影響が、通貨の強弱で明暗を分けている。1999年初めに比べた円換算の原油価格は約2.6倍の上昇率なのに対して、ユーロ換算では約3.6倍となり、ユーロ安・ドル高が欧州の原油高騰に拍車を掛けている。日本の国内経済に対しては、円高・ドル安が緩衝材の役割を果たしている。
各国通貨換算の原油価格指数は、ニューヨーク原油先物相場のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)期近物の価格(ドルベース)を円とユーロの対ドル相場で換算して、99年初めを100となるようにしたもの。この間、ドルベースの原油価格は99年3月の石油輸出国機構(OPEC)の減産合意を挟み、1バレル12.6ドル台から一時湾岸戦争以来の高値となる35ドル台へ約2.7倍に上昇した。円相場は99年初めの1ドル=111円前後に比べて現在は1ドル=107円5-8銭(15日終値)と円高方向にある。このため、円建てに換算した原油価格はドル建てに比べて割安。