投稿者 gaattc 日時 2000 年 9 月 17 日 12:40:56:
2000/09/17
事故多発交差点
衝突「ガシャン」ビデオが“目撃”
目撃者がいなくても交差点内で起きた事故の原因を容易に分析できるようにと、警察庁は、交差点周辺で衝突音やブレーキ音が生じた場合に、カメラで交差点内の様子をとらえ、ビデオテープに記録する「交通事故自動記録装置」の設置を計画中だ。
複数の死亡事故が発生している全国約千カ所の交差点から約三百五十カ所を選び、来年度から運用を始める予定で、当事者同士の主張が食い違うケースや、ひき逃げ、死亡事故を含む重大事故などの「目撃者」として大いに威力を発揮しそうだ。
装置全国配備へ
警察庁によると、自動記録装置は交差点内を見渡せる一、二カ所にカメラを設置。映像はメモリーチップに二十四時間、エンドレスで記録し、交通事故の衝突音をセンサーが感知すると、音の前後計八秒間が自動的にこのチップからビデオテープに録画、保存される仕組み。既に警視庁が都内で一部試験運用している。
保存テープには衝突音やブレーキ音、信号機が何を示していたかなども記録されることから、事故時の状況を克明に示す「動かぬ証拠」となり、当事者同士のトラブル解消や、事故の分析から再発防止にも役立つ。
装置は、警察庁の科学警察研究所などが一九九三年から開発を始めた。設置を予定している装置は工事や列車の音に反応、誤作動することもあるが、百二十分のビデオテープなら約九百回分の記録ができるため、同庁は「事故を見逃すことはまずない」としている。