投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 16 日 00:01:49:
米政府当局者は14日、イラク軍機が今月4日に、イラク南部の飛行禁止空域を越え、サウジアラビアの領空を短時間、侵犯した、と語った。国防総省によると、2年前の米英両軍によるイラク空爆後、イラク機が飛行禁止空域に入ったのは150回以上あるが、サウジアラビア領空の侵犯はこの10年で初めてという。オルブライト国務長官は、米国との緊張を誘い出すための挑発行為だった、との見方を示し、イラクが近隣諸国や湾岸の駐留米軍に脅威を与えれば、武力行使も辞さない、と警告した。
米英両軍とも4日は監視飛行を休んでおり、後追いはしなかった。だが、14日、「一連の挑発行為」に対する報復として、イラクのレーダー施設などを空爆した。国防総省によると、イラクは例年、秋に軍事演習を行うほか、挑発的な形で兵力を動かすことが多いという。同省スポークスマンは、「例年並みの動きで終わるのか、近隣諸国や(クルド人などの)領内の住民に敵対する大規模な動きに発展するのか、注視している」と述べた。
米軍当局者によると、イラク軍には今のところ、大きな動きはない。ただ、1990年のクウェート侵攻前と同じように、イラク側が「クウェートはイラクの石油を盗掘している」との非難を始めたことに加え、国連による兵器査察の再開も拒んでいるため、米国は警戒を強めている。
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