投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 9 月 14 日 19:01:08:
【北京13日=古森義久】
中国のインターネットでの日本論議が急速に広がり出した。日本や日中関係についての情報を提供したり、意見を述べる場を提供するサービスの拡大だが、中国当局も一部に関与しているという。そこに登場するのは日本への限りない糾弾やののしりが圧倒的で中国政府の公式の対日友好とは対照的となっている。
中国共産党機関紙の人民日報が開設したホームページは基本はニュース提供だが、その一部として「強国論壇」というコーナー(フォーラム)を開き、特定の「焦点話題」について一般の意見を求めている。ここ数日の話題の一つは「中日関係」で、日中関係や日本に関する声や小論文を募集した形となった。コーナーをみると、集まった意見や論文は「なぜ日本人は南京大虐殺に異議を唱えるか」「私はなぜ日本商品を買わないか」「八・一五を忘れるな」といった日本への激しい攻撃に満ちている。
「華夏風情」というホームページも広範なニュースを流す一方、一部に「日本を警戒せよ」という名の特別のコーナーを設け、ネット利用者からの日本関連に限っての意見表明や論争の場としている。ここでは現在の日中間の懸案を中心テーマとしながらも、その内容は「小日本鬼子」とか「日本的精神分裂症」などというののしりの表現に満ち、まさに反日のオンパレードとなっている。
「日本を警戒せよ」にはとくに「日本人はここをクリックせよ」という項目があり、「戦争の賠償をして、頭を下げろ。自国の右翼勢力をやっつけろ。でないと中国民族の恨みは激しくなり、最後は暴力の事態となるぞ」という趣旨が記されている。
こうした現象について中国のインターネットに詳しい消息筋は「いまの中国人民一般の間にある日本へのネガティブな感情の直線的な反映だが、一部では中国当局がそれを許容し、ときにはあおっている形跡もある」と論評した。