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産経新聞特ダネ?
他の新聞には出ていませんでした。一応、転載。
メインの方が良かったでしょうか?(笑い)
98.09.23
■北朝鮮ミサイル開発にロシア技術者2000人関与
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【ワシントン22日=前田徹】米国家安全保障局(NSA)など米国情報機関は二十二日、八月三十一日の北朝鮮によるミサイル発射実験にロシア技術者が深く関与していることを明らかにした。ロシア技術者は多くて二千人、少なくとも数百人がこの実験のために北朝鮮に滞在し、現在もミサイル開発に従事しているという。
米情報機関筋によると、ロシアが北朝鮮のミサイル技術開発に深く関与し始めたのはソ連時代だった十年以上も前という。
目的は対米国戦略の一環として反米国家のイランやイラクへミサイル技術移転を進めるさい、北朝鮮経由で行った方が「カムフラージュになる」との判断が働いたようだ。その後、冷戦崩壊で、ロシアが急速に影響力をなくした後も、米国への対抗力を維持するために反米国家に対し、北朝鮮経由で軍事技術移転を積極的に進めてきたという。
今回、北朝鮮が発射したテポドン1号は三段階噴射という高度な技術を伴っており、ロシアのミサイル技術はその面で大きな役割を果たしたとみられている。
同筋によると、北朝鮮指導部内ではここ数年、ロシア派と中国派の対立があり、金正日総書記が長年にわたって中国派を遠ざけたこともあって、今年春にはロシア派が完全に実権を握る状態になったという。
ミサイル実験はロシア派が主導権を握ったことを反映したもので北朝鮮にすれば明らかに日本への威嚇が目的だが、ロシアサイドにすれば、これによって米国の一極支配に風穴を開けることができるとの判断が大きく作用したとみられる。
こうした北朝鮮へのロシアの影響力を裏付けるようにミサイル発射後、ロシアは即座に北朝鮮の「人工衛星打ち上げ成功」という主張通り「軌道に乗った人工衛星を確認した」と発表している。さらに最近になってロシアと北朝鮮が外交関係で急接近しており、これまで中断していた両国の首脳外交を復活させる動きも出ている。