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「死にゆく日本 眠ったままの日本人」 、
武田了円
より、
p182第2章 オウムは超権力組織の尖兵である
オウムの背後に潜む超権力とは
欧州の或る貿易会社の経営者がピジネスで日本にやって来た。この男は接待に当った日本人らの前で散々日本の悪口を言ったがその中の次の一言は無礼や非礼とは次元を異にする、ニャントロ人の嫌悪すべき特質をよく表している。
「日本人は一生懸命働いて得たカネの使い方を知らない。だから、いい暮らしをしているのに、そのうえ日本人からカネを奪おうと思っている(彼のような欧米の)人々がいることは、日本人にとって幸運なことだ!」(註三七)うっかり読み飛ばすと誤読してしまう。文章自体も少し混乱している。例えば「いい暮らしをしているのに」というのはその欧米人達を指しているのであって、日本人のことではない。しかし、そうした文章の混乱よりも何よりも、発想が地球人には絶対に無いものだから普通に読んでいたりでは頭がついて行けないのだ。それほど異様な言葉である。しかし、ニャントロ人の頭脳配線からすればこうした言葉も自然に流れ出るものなのである。彼等は常にこういう発想をするし、またこういう発想しか出来ないのである。「俺様にカネを奪われるなんて、お前はなんて仕合せ者なんだ」「俺様に虐殺されるなんて、お前はなんて仕合せ者なんだ」と彼等は(口にするしないに拘らず)思っている。新聞社にこの挿話のレポートを寄せたアントニオ・フェルナンデスも「皮肉で言ったのではない。彼は本当に、そう感じていた」と書いて締め括っているが、彼の観察眼は正確であった。その通りだったのである。
(註三七)アントニオ・フェルナンデス 『産経』 7.7.12朝 括弧原文