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■亀井静香が「現代産業情報」との名誉毀損裁判に敗れる■
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《中央ジャーナル最新号(第82号)より》
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「現代産業情報」という会員制情報誌がある。毎月二回の発行
で、月刊約三百部発行しているという。
同誌の平成八年三月十五日号の七頁に「自民党執行部弱体と梶山
氏の真の力量!」と題する記事が掲載された。その中の「亀井氏
は、御存知のように警察庁出身ながら特別な筋との関係を捜査当局
にマークされ」の部分が亀井静香代議士(当時自民党組織広報本部
長)の逆鱗に触れた。
亀井は早速、東京地裁に民事訴訟を起こした。請求は、謝罪広告
を現代産業情報、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞に掲載することと
約一千万円の損害賠償の支払いである。訴えられたのは、「現代産
業情報」を発行する現代産業研究所編集兼発行人の石原俊介(本
名・石原俊)。
被告側は裁判で、亀井とイトマン事件関係者、池田保次、許永
中、伊藤寿永光らとの「異常な交友関係」を立証した。
その結果、裁判官は「原告の社会的評価の低下はそれがあったと
してもごく僅かなものにすぎないことは明らかである。名誉毀損に
よる不法行為は成立しないものと判断するのが相当である」と結論
づけた。
そして今年七月二十七日、梶村太市裁判長は「原告の請求をいず
れも棄却する」「訴訟費用は原告の負担とする」との判決を言い渡
した。 (文中敬称略)