潜在意識を活用し奇跡を起こせ 2002年5月 |
登山の目標は山頂と決まっている
しかし、人生の面白さはその山頂にはなく、
かえって逆境の、山の中腹にある
ーー吉川英治(小説宮本武蔵著者)ーー
(問題の細分化)
人生の全体ばかりに気をとられて思い悩んではいけない。まだ自分の手元に
くるかどうかわからない重荷の数と性質を一日で読み取ろうとするな。むしろ
問題が起こるたびに<この仕事の手に負えない箇所はどこだろうか>と自問
するのだ。この問いに正直に答えれば自分でも赤面したくなるだろう。
次に思い出すべきことは、過去も未来も自分を押しつぶすことはできない。
自分を押しつぶせるのは、現在だけだ、ということである。その現在ですら、
もし適当に分割してそれぞれの大きさの範囲を決めた上でこれでも
大きすぎないかと考えれば取るに足らぬものとなる。
ーーマルクス・アウレリウス カーネギー名言集 創元社
(コメント)
困難に感じる問題は、細分化して考えましょう。
細かく細分化していくと、その一つ一つは
たいした問題ではなくなっているものです。
吉川英治
大正・昭和期の小説家。高等小学校中退、税務監督局の給仕、
横浜ドックの船具工など各種の職業につく。19歳で上京。絵師、
記者などを経て、川柳の世界に入り雉子郎(きじろう)の筆名で
作品を発表。<宮本武蔵>(S10-14)で、剣の求道者像に
新次元を開き<新書太閤記><三国志>をまとめた。
昭和35年文化勲章受章。吉川英治文化賞・同文学賞が設けられた。
東京青梅市に吉川英治記念館がある。