あなたは仕事ができるかと尋ねられた時はいつでも
<確かにできる>と答えなさい
それから急いで、どうすればいいかを探しなさい
ーーセオドア・ルーズベルト(アメリカの大統領)ーー
(強烈な思い)
<これがないから、あれがないから、できない>とできない理由を並べたてる
人がいます。しかし何もないからできないと考えていては、新しいことなど
できるわけがありません。スタートでは、何もないことは前提です。
それを当然とし、どうしてもこれをやり遂げたいという強烈な願望を抱き、
成し遂げるためには、どうしたらよいのか。必要な人材、技術、設備をどう
調達するのか、ということをただひたすら考え続けるのです。
そうすれば必ず夢は実現できると思っています。新しいことを成し遂げていく
過程には、大変な苦労や困難が前途に横たわっています。
これを承知の上で<何としてもやり遂げてみたい>と思わなければなりません。
<勝算は?>と問われて、窮することがあるかもしれません。しかし、独創の
世界というのは、そのようなものだと思います。革命でも明治維新もそうですが、
強烈な思いこそが新しい時代を開いていくのです。
ーー心を高める経営を伸ばす 稲盛和夫 PHP
(コメント)
通常の人間であれば新しいことを始める場合、それが過去行なわれてきたか
どうかや、勝算があるかどうかなどを調べ、できるものかどうかを判断しようと
します。しかしそのような方法であれば、今まで誰もしたことのないことを成し
遂げることはできません。想念の力をうまく利用する独創力のある人々は、
まず<必ずできる>と思うことから始めます。そうするとそれを成し遂げる
ために必要な様々なものが集まり始めることを知っているからでしょう。