暗示の心理技術は、その使用法を知る人の手に
おちいると恐ろしい武器になる
ーーアドルフ・ヒトラー(我が闘争より)ーー
(暗示)
どんな宗教・宗派の集団でも神秘的なものであるなしを問わず、言葉の繰り返しを
要素とする決まった祭式があることは人の知るとおりです。そこに暗示の力が
現われることはいうまでもありません。暗示の力によってそれぞれの教理に
応じた現象が現われてくるのです。
それは、自己暗示、また外来暗示のいずれを問わず、体内のある機能の
活動をうながし、潜在意識の創造的な仕事を起こさせるのです。祈りなどを
反復して行なうのはまさにそのためです。同じ宗教、同じ呪文、同じ誓いを
繰り返しているといつかしら信仰または信念をつくるようになるのです。
いったんその信念がしっかりと根を張れば、いろいろな現象が
起こってくるのです。
ーー信念の魔術 C・M・ブリストル ダイヤモンド社
(コメント)
今自分が一番やりたいことを短い文にまとめ、<それは必ず実現できる>と
暇があれば自己暗示をかけてみましょう。
しばらくするとそれを実現するために必要なものが次々と自分の周囲に
集まりはじめるでしょう。
アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)
1889.4.20〜1945.4.30。オーストリア出身。
少年の頃から画家になることを志し、ウィーンに出て画学学校を
2度受験するが失敗する。一時浮浪者となっていたが、その後ドイツに移り、
ミュンヘンに住む。21年党首となる。23年10月ミュンヘンで反乱を
起こすが失敗。懲役5年の判決となる。獄中で「我が闘争」を書いた。
24年には釈放され、33年1月組閣し首相。独裁体制を目指し、
39年独ソ不可侵条約を締結すると、ポーランドに侵攻。第2次欧州大戦を
引き起こす。ソビエト軍が迫る中45年4月30日、首相官邸の地下壕で、
前日に結婚した愛人エバ・ブラウンと自殺した。