あなたの夢は何か、あなたの目的とするものは何か
それさえしっかり持っているならば、必ずや道は開かれるだろう
ーーマハトマ・ガンジー(ノーベル平和賞受賞者)ーー
(自らに宣言する)
数年前、テニスプレイヤーのトム・ガリクソンは大きな壁にぶち当たっていた。
タイブレイクになるとプレイがばらばらになり、本来なら勝てるはずの格下の
選手を相手に試合を失ってしまったのだった。スポーツ心理学者に相談すると、
<ぼくはタイブレイクが大好きだ>と一日30回以上毎日声を出して言い、
家中に同じ文句を書いた紙を貼るように言われた。
ガリクソンは半信半疑だったが、とにかく言われたとおりにした。2週間後、
ガリクソンは心理学者に電話して、ついにタイブレイクで勝つことができたと
報告した。しかし<宣言>やくだらない紙のせいではないと付け加えることも
忘れなかった。
数週間後、ガリクソンは再び心理学者に電話をし、タイブレイクになった
2セットに勝ち、接戦となった試合もものにしたと伝えた(勿論あの
くだらない紙とは何の関係もないに決まっているが) しばらくするうちに、
彼は試合中に、<タイブレイクまで持ち込めたら、絶対に勝てる>と
考えている自分に気づいた。
その後、タイブレイクでのガリクソンのプレイは目を見張ってよくなった。
当時を振り返って、姿勢と自信の何かが変わったとガリクソンは認める。
彼にとってのターニングポイントだった。
ーー勝者の条件 日刊スポーツ出版社
レックスジョンソン デイヴィッド・スウィンドリー著
(コメント)
実は大半の人はこれとは全く逆のことをしています。
<私は〜することは苦手だ>とか<〜はあまりすきじゃないんだ>のような
否定的な言葉を使うことが、ごく当たり前のように行なわれています。
つまりトム・ガリクソンは、これらのことと全く逆のことを実践し、
壁を乗り越えていったのですね