肉体は心の召使いである それは常に思考に従っている
意識的に選択された思考であれ、
反射的にめぐらされた思考であれ、委細構わずにである
肉体は、不遜な思考につき従い、病気や衰退へと沈んでいきもすれば
楽しく美しい思考につき従い、若さと美しさの衣を身にまとうこともする
ーージェームズ・アレン(哲学者)ーー
病気と健康は環境同様、思考の如実な投影である。病的な思考は、それ自身を
病的な肉体を通じて表現する。恐怖の思考は人を弾丸に勝るとも劣らぬ速度で
殺しうるものであることが知られてきた。そしてそれは、はるかにゆっくりとでは
あるが、別の様々な方法で無数の人々を確実に殺し続けている。
病気への恐怖の中で生きている人々は、やがてそれを実際に手にする人々である。
不安は肉体を混乱させ、混乱した肉体は、病気に対して無防備である。不純な
思考は、たとえ行動に転換されなくとも、神経系をずたずたにする。強くて純粋で
幸せな思考は、活力と美しさに満ちた肉体を造りあげる。肉体は微細で柔軟な
装置であり、繰り返される思考はに速やかに反応する。
思考の装置は、それが良いものであれ、悪いものであれ、その内容に応じた
効果を肉体内で確実に発生させている。
ーージェームズ・アレン 考えるヒント・生きるヒント ごま書房より
(コメント)
健康法や美容法というと食事療法や運動など外的な環境を変えることに気を
とられがちですが、一番重要なのは、心の中の療法なのかもしれませんね
ジェームズ・アレン
本書はおよそ一世紀前に書かれたものであるにも関わらず、現在でも
欧米を中心に読者を増やしつづけている驚異の人生哲学書です。
著者のアレン氏は、本書を著したという以外は一切謎につつまれています。