願望を簡単な文句にまとめ、
それを子守り唄のように繰り返しなさい
ーージョセフ・マーフィー(牧師)ーー
(潜在意識について論争し、納得する)
未開人や極めて幼稚な人を信じさせるには理屈による説明は不要です。だが
近代科学を知っている人は、その信じることが理に合わなければ信じることが
難しいのです。この点に注目して大きな成果を上げたのがアメリカの
クインビー博士です。彼は精神療法の草分けの一人でありますが、彼の用いた
方法は、知性的な患者を治療しようというときは、その患者と潜在意識に関して
徹底的に論争して、潜在意識の本質を患者になっとくしてもらうのです。
そうした上で祈りについて指導してやったのでした。彼はすべての治療の基盤は
信念を変えることにあるということを病人に話しました。潜在意識は人の肉体と
その全器官を創造したのですから、潜在意識は治療する方法も知っているし、
治療することもできるし、いまこのように話している間にも治療しているのだと
いうことも指摘してやります。内なる治療力は最初に全器官を創造し、
その中の全細胞、神経、組織の完全な型をもっているのだから健康がある
べき姿なのであり、唯一の原理なのだということを証明します。
病気とは病気でいっぱいになった不健康な心の絵の影であることを
指摘します。こうすると自然科学的思考の洗礼を受けた病人も、宇宙真理に
新しく目覚め、自分が信じ祈ることも科学に反する迷信ではないのだということを
納得します。このようにしてクインビー博士は、両足の悪い人を突然歩かせるなど、
正にキリスト級の治療を実現してみせたのでした。
ーーマーフィー100の成功法則 大島淳一 産能大学出版
(コメント)
論理的思考の強い人は、どうしても潜在意識の力を利用するとき、
それが妨げになるようです。どちらかというと理屈で物事を考える男性より
女性のほうが、この力を体験しやすい傾向にあるようです。
クインビー(1802〜1866)
ニューソートの元祖とされるアメリカの治療家