天才とは、絶え間なく努力を続けれる人間のことである
後一歩の努力で必ず成功すると言うところで、
計画を放棄するものがあまりにも多すぎる
潮がさっと引く時は、再びさっと入ってくる前ぶれである
見通しが実際は好転しかけている時が一番お先真っ暗に見えるものだ
ーーエルバート・ハバード(アメリカの教育家)ーー
(心は同類を引き付ける)
<思いは同類のものを想像する><思いは物体と互いに関連する>
<思いはその思考されたものに引き付ける>など、それに似た言葉を私どもは
古くから聞いているわけです。バイブルからよく引用されるヨブという男は、
<私のひどく恐れていたことが降りかかってきた>といいました。例えば、
私どもが恐怖の思いを抱いていると、それは一種の創造力をもって働いて、
なにか厄介な事件を引き付ける磁力をもつのです。それと同じ意味で、
明るく建設的な思いは良い結果を引き寄せることになるものです。
思考の性質がどのようなものであろうとも、ともかくその思考と同種のものを
作り出すわけです。このことをよく理解できたならば、どうすれば
その恐るべき威力を利用できるかということも、あらましその見当がつくわけです。
私がすでに説いてきたところは、思考することは創造することであってそれが
支配的に力を及ぼすのは、人間がこれまで知らなかったはるかに広範な
限度にまで及ぶものであり、それはピッチの強度と、情緒の性質と、感情の
深さと振動のかたよりいかんによるものだということです。これは、ラジオ放送局
の波長やワット数にたとえることができます。すなわち思考の恒常性と
濃度と強度に正比例して、創造力や支配力を作りだすわけです。
ーー信念の魔術 C・M・ブリストル ダイヤモンド社
(コメント)
不安に思っていたことが現実になる傾向が強い方は、その使用の仕方の
コツをつかめば、素晴らしい力に転用することができます。
強いマイナスの思考は、強いプラスになる力を秘めているからです。
エルバート・ハバード(1856-1915;Elbert Hubbard)
アメリカの著名な教育家。
40代はじめにそれまでの仕事をやめ、大学で勉強をはじめる。
その後、さまざまな有名人に会うために各国を旅行し、アメリカに
戻って会社を興す。その会社経営のかたわら、勤勉、質素な生活、
積極的姿勢という独自の人生哲学を広めようと執筆活動をはじめる。
ハバードの著作は、アメリカでたいへん好評を博し、なかでも
『ガルシアへの手紙』は大変有名で、1895年から1915年の間、
アメリカで最も版を重ねた本となった。D・カーネギーや
キングスレイ・ウォードなどもその言葉を多く引用している。