あとは執念で成果があがるまで対象に取り組むことだ
ーー安藤百福(日清食品創業者)ーー
(ネガポジ逆転術)
プラス思考の話題として良く使われる話がある。
靴のメーカーから社員AとBが発展途上国に派遣された。
Aは本社にこう打電した。<誰も靴をはいていない。見込みなし。>
Bの電文はこうだ。<誰も靴をはいていない。大いに見込みあり>
さて、あなたの日常はどちらのタイプだろう。
冒頭のAがネガティブアプローチ、Bはポジティブアプローチで
あることはいうまでもない。
私たちの日常では、このような例は至るところにあるが、ほとんどの人が
自分はしばいしばネガティブアプローチをしていることに気づいていないのが
問題だ。たとえば会議で、誰かがアイデアを題した場合を思い出してほしい。
大抵アイデアのよくない点を攻撃するところに意見が集中する。
<そこがよくない><こういう問題がある>などの質問と意見で会議は
終わってしまうのだ。ものの見方には常に両面性がある。だから、
どんな相手やものごとに関しても、<短所は何か><だからできない>と、
<長所はどこか><どうしたらできるか>という消極・積極両様の考え方が
可能である。
後者の姿勢をクセにすることが人生を前向きに生きる成功習慣だといえる。
それに、人の長所だけを評価していると、短所のほうはいつのまにか
ぼやけてきて、人間関係も好転する。
アイデアもポジティブアプローチで取り組むと不思議と出てくるものである。
ーー成功の心理法則 樺旦純 成美文庫
(コメント)
考えてみると、何かについて複数で議論するときや、会議などの場所に
おいて、あの意見はここが良い、この計画は、この面ですぐれているなどの
ポジティブな意見が活発に飛び交って進行していくのを私は見たことが
ありません。会議や討論の場というのは、その行為自体がそもそも
ネガティブな行動なのかもしれませんね。うまくいっている団体や企業ほど
会議や話し合いの場は、少ないものです。あなたの会社はポジティブかな?
安藤百福
日清食品創業者
カップヌードル、チキンラーメンを開発し
どんぶりや箸のない世界の国々にインスタントラーメンを広める