<大きな成功というものは、人々が敗北感に屈して
しばらく経ったときにやってくるものである>ということだ
敗北とは本当にいじわるなもので、皮肉なペテン師のようなものである
このことをあなたは肝に銘じておくべきだ。そしてこのペテン師は
成功の一歩手前で人々を挫折させることを何よりも喜びとしているのである
ーーナポレオン・ヒル(能力開発研究家)ーー
(完璧主義者は損をする)
前向き人間はどんなに厳しい問題に直面しても力を発揮することができる。
なぜなら彼らは完全主義の誘惑に打ち勝つことを知っているからだ。問題を
部分部分に分け、一つ一つ解決していくことに満足さえ感じているからである。
物事はすべて完璧に行なわなければならない。という強迫観念にとらわれ
ている人は、とどのつまりに何も行動を起こさない。
目標を高めすぎると、絶えずストレスにさいなまれつづける。それが高みだと
自分でも薄々感じていながらも、自己実現を果たし成功を収めるためには、
その道を追求する以外にはないと考えているのだ。しかし現実はまさに
正反対なのだ。一般的にみて完璧主義者が、最後まで何事かを
成し遂げることはめったにない。失敗を恐れるあまり、多くの時間を
無駄に費やしてしまうのだ。
一つのミスもなく完璧にやり遂げる方法が見つかるまでは、困難な問題に
進んで挑戦しようとしないのである。デビッド・バーンズによる大変興味深い
調査報告を紹介しよう。成功した高収入のビジネスマン30人を対象に
調べたところ、完璧主義者とそうでない者はほぼ同数であった。
またバーンズ氏は、調査前、完璧主義者たちの収入のほうがずっと
高いだろうと予想していたが結果は反対だったのだ。
完璧主義者の年収は、完璧主義者でない者に比べてだいぶ
少なかったのである。信じられないかもしれないが、自らの精神を縛りつける
ためにそれだけの金額を支払っているということなのだ。
ーー今できる事から始めよ A・マクギニス 三笠書房
(コメント)
用意がととのってないから始めることができないという心理は、裏を返せば
失敗することを恐れて、始めることができない言い訳を自分自身に対してしてる
のかもしれませんね。<自分は完璧主義だから・・・>と心で唱える時ほど、
失敗することに対して、臆病になっているのではないでしょうか。
アラン・L・マクギニス
アメリカを代表する精神科医 人生論のベストセラー作家