本気で勝ちたいと思い、絶対に勝てると信じ込むんだ
リングに上がって負けるかもしれないと思ったら、
その瞬間にもう負けている
否定的な考えを押し退けることができたら、
試合の半分はもう勝ったも同然だ
ーーフランク・ブルーノ(元ボクシング世界ヘビー級王者)ーー
(回復とリラクゼーション)
イメージ法は、けがからの回復にも応用できる
回復を早める効果のある三つの方法を紹介しよう
<ステップ1>
リラックスして呼吸に意識を集中させる。呼吸をヒーリングエネルギー(治癒力)
だとイメージする。息を吐くたびに、そのヒーリングエネルギーを患部に直接あて
るところを思い浮かべながら<怪我が治り、力が戻った>と自分に言い聞かせる
<ステップ2>
患部が治ったところを想像する。切り傷ならば皮膚がくっついて治るところを、
骨折ならば骨がきれいにつながるところを想像する。関節が腫れている
場合は、腫れがひいて関節がもとの太さに戻るところを想像する。折れた骨や
肉離れを起こした筋肉がどんな外見をしているか知らなくてもかまわない。
ただ、それを想像すれば、あとは、無意識が責任を持って対処してくれる。
<ステップ3>
けがから完全に回復jしたら行なえることを、けがをする前と同じように
エネルギッシュ、かつ意欲的に行なっている自分を思い描く。このとき
自分がやりたいことに意識を集中させることが肝心だ。やりたくないことに
意識を集中してはならない。怪我の回復がおどろくほど早まるだろう
ーー勝者の条件 日刊スポーツ出版
レックスジョンソン デイヴィド・スウィンドリー 著
(コメント)
日本の禅には軟酥(なんそ)の法といって、これとよく似た自己暗示の内観法が
存在します。白陰禅師という禅の高僧は、この技法を使って、自らの不治の病を
治してしまったそうです。スポーツ世界のトップアスリートたちに注目を集めている
イメージ法は、実は東洋の世界では、古代から実践されていたことなのです。