待つこと以外に何もできない段階を通る時期があることを知っている人である
危険なのは、この時期に我々はあきらめてしまうことである
ーーロバート・シュラー(積極思考法講演家) ーー
(壁を突破する)
成功する人と、そうでない人の差は紙一重です。成功しない人は、
必ずしも責任感がないというわけではありません。実際誠意があり熱意もあり、
仕事熱心な人が多く、その点では大成功を収めた人と何ら変わりありません。
それにもかかわらず、ある人は成功し、ある人は失敗します。
世の中が不公平だと思うかもしれませんが、実際両者の間には紙一重なのですが
違いがあるのです。そしてそれは突き破るのが難しい壁でもあるのです。
その違いは、粘り強さと忍耐力です。失敗する人は、壁につきあたった時、
実際できないものと、はじめから決めてかかっているのです。
言い換えれば、努力をすることはするのですが、あるレベル以上はしないのです。
こういう人は壁に突き当たったとき、ごく体裁のいい口実をつけて努力を
やめてしまうのです。例えば実現不可能に見えるような仕事でも、
やり遂げるため、粘り強く、まじめに努力を続けなければなりません。
自分の中にある既成概念を壊さなければならないのです。
<ここまでしかできない>といった頑固な固定観念を持っていると、壁を破り、
一線を越えて成功にいたることができなくなります。
その壁をついに突破したという自負と自信により、より粘り強い性格が形成され、
その粘り強さがさらに大きな成功へと導いてくれるのです。
ーー成功の情熱 稲盛和夫 PHP
(コメント)
さして能力が高いとも思えないのに人もうらやむほど成功している人って、
あなたの周りにもいるんじゃないでしょうか?周囲の人はそれを単に
<あの人は運が良いのだ>の一言で片付けてないでしょうか。
<運が良い人>というのは、<運がよくなるまで粘り強く努力を
継続できる人>のことをいうのかもしれません。
稲盛和夫
京セラ KDDI創業者