わたしの監督時代、悪コンディションの中での勝率は8割5分くらいあった
逆境を嫌がって不利とするか、逆境を喜んで有利とするか
どんなときにもこつこつとあきらめずにやる気構え、
日々の訓練とその心の準備があれば、
実力を度外視した粘着力が加わってくるのである
ーー 川上哲治(元巨人軍監督) ーー
(確固たる目標を一つに絞る)
確固たる目標をもたない人は、あらゆるものにダイヤルを合わせて、結局なにも
得ることはできません。彼らは実に不運な人たちです。何百万という相矛盾する
考え方になすがままにされて、彼らの人生は混乱と苦しみでいっぱいになって
いるからです。
一方、確固とした目標を持つ人は、慎重にある一つのことだけにダイアルを
合わせます。もしお金が目標であれば彼はお金を得ます。
地位がほしい人は地位を得ます。こうした人がねらいを定めた目標は、
達成されずにいることは決してありません。
何かに意識を向ける時、あなたは自分の生命力の一部をそのものに移転します。
対象が大きいものか、小さなものか、物質か、物質でないかは関係ありません。
生命力の移転がなければそれをあなたがたにひきつけることはできません。
そして、そのことを心の中で念じつづけている間はずっと、あなたはその目標に
栄養をおくり続けているのです。
あなたの望みがどれほど真剣かによって、その生命力の強さもちがってきます。
ですから、その力を向ける先がいくつもあると力は分散されて、
それぞれの目標はごく弱い刺激しか受けられず、その結果反応が遅れ、
時には全くなにも起こらないというわけです。
−−マスターの教え ジョン・マクドナルド 飛鳥新社
(コメント)
確固たる目標がなんなのかわからないって言う人は案外多いのではないでしょうか。
そのような人はごく身近な義務を達成することをまず明確な目標としてイメージして
みましょう。
川上哲治 ー野球の神様と呼ばれた男ー
49年から56年まで8年連続3割で、うち3度の首位打者。「赤バット」
「弾丸ライナー」「打撃の神様」と言えば川上哲治の代名詞となった。
背番号「16」は永久欠番。現役引退後巨人軍の監督として、それからの
14年間でリーグ優勝11回、出場した日本シリーズ全てに勝利、65年から
73年までは空前絶後の9連覇を達成する