それは大変なことだが、一つ乗り越えると
新しい境地が必ず開かれるから・・・・。
ーー井深大(ソニー創業者)ーー
(越えられない障害は存在しない)
天才とは絶え間なく努力を続けられる人間のことである。
失敗と成功の間を画する一線はあまりにも微妙だからたとえ乗り越えても気が
付かない。後一歩の辛抱で、後一歩の努力で必ず成功する、という所で計画を
放棄する者があまりにも多すぎる。
潮がさっと引くときは、再びさっと入ってくる前ぶれである。見通しが実際好転
しかけている時が、一番お先真っ暗に見えるものだ。
一見絶望とみえるものでも少しがんばれば、今一押しすれば輝かしい大成功が
待ち受けているかもしれない。やる気をすっかりなくさない限り失敗はありえない。
自分の内部から生ずる敗北以外に敗北は存在せず、
我々が生まれつき持っている心の弱さ以外には、越えられない障害など存在しない
ーーエルバート・ハバードの言葉
カーネギー名言集 創元社より
エルバート・ハバード(1856-1915;Elbert Hubbard)
アメリカの著名な教育家。
40代はじめにそれまでの仕事をやめ、大学で勉強をはじめる。
その後、さまざまな有名人に会うために各国を旅行し、アメリカに
戻って会社を興す。その会社経営のかたわら、勤勉、質素な生活、
積極的姿勢という独自の人生哲学を広めようと執筆活動をはじめる。
ハバードの著作は、アメリカでたいへん好評を博し、なかでも
『ガルシアへの手紙』は大変有名で、1895年から1915年の間、
アメリカで最も版を重ねた本となった。D・カーネギーや
キングスレイ・ウォードなどもその言葉を多く引用している。
(コメント)
かつて、多くの独創的な製品を出すソニーを業界の<モルモット的存在>
と皮肉られたことがあります。つまりソニーが実験として今までにない
新たな製品を市場に出し、成功すれば、他社もそれに続くという構図が
業界でなりたっていたことをみていておもしろくなかった人間がいった言葉です。
しかし井深氏は<モルモット>というあだ名を大変気に入り、
<モルモット=業界の先駆者>としてそのあだ名をプラスに受けとめ、
その先駆者的存在の経営方針を生涯貫き通しました。井深氏の部屋には、
モルモットの金の銅像が飾られてあったそうです。