滑り出す前は、イメージの中でコースをあえて難しく考えるようにしています
それは最悪を想定しておけば、実際はそれよりも楽なはずだから
そうしてスタート台に立った時、簡単だと思えれば
その気持ちの勢いで思い切って滑り出せるんです
<上村愛子 スキー長野オリンピック代表>
成功する者は誰も積極的な自己イメージを育み、そして絶えず自己イメージの
検討を行なっている。勝者は自分の演じたい役の理想像をつかんでいる。そし
てその役になった気持ちになり、その役にふさわしい言葉を選んで、勝者のよ
うに振舞う。自分はこうなるという魅力を先取りしているわけだ。あなたは、そう
見られたいと思っているものに、なることができる。あなたが、<自分はこうい
う人間だと感じる>人が、あなたそのものだ。あなたを阻害しているものは、
<・・・である>自分なのではなく、<・・・ではないと思う>自分なのだ。人は
<自分はこういう人間なのだ>と考える自分の知覚にしたがって立ち振る舞う
のだ。その人その人が、自分についてどう感じているのかが、その人のすべ
てだ。なぜならば、いま自分はこういう人間として存在していること、あるいは
こういう自分になりたいと憧れていることが、自分を作り出す自分のイメージに
投影されるはずだからだ。自分でもっている自分のイメージーー自己イメージ
というものは自らを決定づける重要な概念となる。
ーー成功の心理学 デニス・ウェイトリー ダイヤモンド社
(コメント)
素晴らしいプレー(行動)ができるイメージをしてもそのとおりにいくとは、
限りません。しかし素晴らしいプレー(行動)ができるイメージをしない
人間は、例えどんなに努力しようとも、それが素晴らしいプレー(行動)
になることはありえません。
上村愛子
長野オリンピックモーグルスキー代表
4歳からスキーを始め、小学校1年生の時に長野県白馬に移る。地元の八方
ジュニアスキースクールに通い、中学2年生の時に是日本選手権初出場する
も、転倒し最下位に終わる。 翌年は同大会3位に入り、高校1年で全日本
ジュニア代表入り。ワールドカップは96年3月の、スイス・マイリンゲン大会に
初出場し、3位で表彰台に上がる。長野オリンピック当時は白馬高校3年生
"一度決めたらあきらめない"ガンコ者。保育園の頃、鉄棒から落ち、右膝下
を10針縫う大ケガをしたが、治療の時も泣かなかった。以前の”世界ジュニア
選手権”直前に交通事故に遭い、足をひかれたが強行出場した経験がある
D・ウェイトリー
能力開発研究所所長 全米オリンピック委員会心理学部会委員長
オリンピックメダリスト・宇宙飛行士・プロスポーツ選手・ビジネスマンなど
幅広い指導を行なう