謙虚に他者から学び、常に自らを磨きつづける。
目標には期限を決めて全力投入し、完全燃焼する。
<山下泰裕 柔道オリンピック金メダリスト>
私の現役時代で一番華やかだったのは、1984年のロサンゼルス五輪です。オ
リンピックで日の丸をあげることは、子供のころからの私の夢でした。ロス五輪
当時。私は選手としてピークを過ぎていましたが、幸せなことに、その夢を実現
することができました。それは、夢をずっと持ち続けて、最後まであきらめなか
ったからだと思います。以前、宇宙飛行士の向井千秋さんが、「私が宇宙飛行
士になれたのはずっと夢を持ち続けたから」と子供たちに話しておられるのを聞
いたことがありますが、私もまったく同感です。いろいろな方の話を聞いたり、
勉強していますと、どうも人間というのは、一つの夢を目標としてイメージしてい
ると、無意識のうちにそっちの方向に動き始めるらしい。私自身、本当にそうだ
なあという実感があります。もちろん、夢をかなえるのは簡単ではないけれども、
たとえ少しずつでも目標に向かって進む毎日は充実感があるし、何かをやり遂
げたときの喜びも大きい。その意味で、若い人たちにはもっと夢を、ロマンを持
ってほしい、大きな目標を持ってほしいと、最近非常に強く思っています。
山下泰裕HP
自己実現と教育法
―柔道に教えられ、学んだこと
第7回「夢を実現するために」 より
http://www.yamashitayasuhiro.com/kouenroku/index.html
(コメント)
多くの業界人の話を引用していますが、特にスポーツ界には、この潜在意識
の法則に気づきそれを実際に活用している人々は多いような気がします。そ
れは学問の世界(心理学、哲学、物理学(量子論)、などに比べて、比較的
取り組みやすく、結果もわかりやすい理由に他ならないでしょう。そして、多く
の長い間トップアスリートとして君臨し続けた人々は、それらの想念の力を
引退した後の自分の人生においても生かし続け、周囲に素晴らしい影響を
与えつづけているようです。