私がいつもすべてのことに応え,すべてのことに立ち向かおうと
待ち構えているように見えるのは、何かを企てる前に、
永い間瞑想をし、起こるかもしれないことを予見しているからだ。
他の人々にとっては思いがけないと見える場合にも、
私のいうべきことなすべきことを、突如としてひそかに
私に啓示してくれるのは天才ではなく、熟慮であり,瞑想なのだ。
<ナポレオン・ボナパルト>
(潜在意識が知らせていた?ナポレオンの死)
<予の辞書に不可能という文字はない>の名言で知られるナポレオンは、瞑想
により直観から得られる戦争の戦術をたてることの天才であった。フランス革命
に於いて確固たる地位を確立した彼は、ついにはフランス皇帝の座に就く。
その後も戦いに明け暮れヨーロッパでは、無敵の強さを誇るが、ロシア遠征に
失敗し、エルバ島に幽閉される。一旦は脱出に成功するが、ワーテルローにて
再び敗北を喫し、セント=ヘレナ島にてその生涯を終える。
また、嘘のような話であるが、彼の学生時分のノートの片隅に「セント=ヘレナ」
を走り書きされた跡がくっきりと残っている。なぜ、セント=ヘレナのような小さな
島の名前を、学生であった彼が知っていたのか謎である。
(コメント)
偉大なる想念の力を利用し、無敵を誇ったナポレオンも、ロシア遠征を転機
に没落をたどりました。それは、この偉大なる潜在意識の力を侵略、征服な
どのネガティブな目的でむやみに、使用しすぎたためのように思えてなりま
せん。この想念の力は、ナポレオン一人だけではなく、すべての人間にもた
らされているものであり、大衆の反感をかうことになれば、自分以外のすべて
の想念の力を敵に回す形になります。それにしてもセント・ヘレナのお話は不
思議ですね。もしかすると深層意識からの警告であったのかもしれません。