−−エジソン
<それは赤ん坊の頭脳の中に天才を見出したことだ。生まれたての頭脳ほど、
リトル・ピープルにとって住みやすい場所はない。つまり、年が若いほど、自分
の脳に宿っているリトル・ビープルの声に素直に耳を傾けることができるので
ある。大人になってからでは至難の業になるが、それでも何とか1?のひらめ
きと99%の努力があれば不可能でない。>
<例え1%のハイヤーパワーの知性の存在を確認できれば、努力も実を結ぶ。
それがなければ、いくら努力しても無駄なこと。この発想の原点である(リトル
ピープルの声)、すなわち、1%のひらめきが最も重要なのだが皆このことが
わからないようだ。>
<作曲という創造活動でも、あれこれ悩んだあげく、苦心して生み出すタイプ
の作曲家と、自分の周りの自然や宇宙からのメッセージを曲として受け止め、
ごく自然に仕上げるタイプの作曲家がいますね。ベートーベンは後者の代表
格で、私は大好きでした。彼の曲は作曲されたものでなく、インスピレーション
によって生まれたものとしか思えません。
−−怪人エジソン 日本経済新聞社 浜田和幸著
(コメント)
エジソンは、潜在意識からのひらめきを、<リトルピープルの声><宇宙か
らのメッセージ>と呼んでいました。そして、もしそれからのインスピレーション
が1%もなければ、例え99%努力した所で無駄に終わるであろうといいました。
エジソンはまぎれもなく潜在意識を活用した大発明家であり、様々な彼の発言
の中に、そのことが表現されています。しかし、当時そのことを理解する人間
はほとんどいなく、<99%の努力が大切なのだ>という曲解した解釈になって
しまったのが、<天才とは1%の才能と99%の努力によって生まれる>の
名言の正体であったようです。
エジソン
エジソンは幼い頃からメモ魔であった。彼が残したメモ類は五百万枚という膨大
な量で、その整理、分類、解析が国家プロジェクトとして、1978年から始まった
が、その完成は早くて2015年といわれるほどである。世紀の大発明家が構想を
温めていたアイデアや、技術開発のヒントには、時代を経てその意味が判明した
り、現在でも皆目見当すらつかないものまである。