自らをみつめよ、そこには枯れることの無い泉があり、
求めれば常に何かをあたえてくれる
＜ローマ賢帝 マルクス・アウレリウス＞
人生は働くように定められています。私達が求めているもの、私たちの人生に
必要なものはすべて、あらかじめ私達のうちに潜在能力として備わっているは
ず。ですから自分が今どのような状況にあるとかどんな仕事についているかと
いうことはたいした問題ではないのです。クエーカー教徒（キリスト教の一派）が
言う＜小さな声が聞こえる、内なる静かな場所＞は、自分の内面にある、はっ
きりした意識のありかー全宇宙とふれあう、知恵の源ともいうべきところです。
そこから見れば、他の人のようになろうとか、他のどこかに行こうとやっきにな
る必要などないことがわかります。他に行くところもないし、得るべきものもあり
ません。ただ、今ある場所にいて、世の中をありのままに受け止め、すべては
なるべくしてなるということを信じれば、人生を変えるチャンスを自分の手でつか
むことができるのです。トーマス・マートンはこのことを次のように簡潔にのべて
います。＜求めるものは自分の内にある。いつでもそこにあって、時間をかけ
れば向こうから知らせてくれる。＞
ーー自分の力に気づく本 アリ・キーフ著 大和書房
（コメント）
理由もなく、こうした方が良いと感じるときが、生活の中においてあるはずです。
そのとおりすれば、はじめの直観で感じた通りうまくいってしまう。もしこのよう
な体験が多い方ならあなたは＜内なる声＞が良く聞こえる人ということです。
誰に教えられるわけでもなく、鳥や魚の中には、世界一周の旅をして、最終的
に産卵場所にもどり、卵を産んで死んでいくものがあります。それらは誰に教
わったわけでもなく、地図などをみてるわけでもなく、そのようなことをします。
もしかするとこの内なる声をはっきり聞き取ることのできない生き物は意外にも
地球上で人間だけなのかもしれません。それを聞き取るようになるには毎日
定期的に瞑想をすることです。そうすると生活のあらゆる場面において、自分
以外のもう一つの高尚なる意識の存在を内側に発見することになるでしょう。
アリ・キーフ
医学博士 精神科医と法医学科医を開業
コーネル大学医学部精神科臨床学準教授 社会精神医学研究所所長
この教訓は、毎日配信されます。一度だけでなく、何度も何度も繰り返し読
みましょう。そして、仕事中、勉強中に何度もその内容を思い出し、でてくる
登場人物があれば、それを自分に置き換えてイメージしてみましょう。あな
たがもし、このことをまじめにやり続けたとしたら、近いうちに必ず潜在意識
の不思議な偉大なる力を目の当たりにすることになるでしょう。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。