−−B・スィートランド
私はある若い女性に、あなたの理論は見事だが役には立たないのではないか
といわれたことがある。その女性は、これまでにいろいろなことを望んだがどう
しても必要なものを除いては何も得られなかったというのだ。彼女は<望んだ>
という言葉の中に彼女の失敗の原因が潜んでいることがわかっていなかった。
いろいろなことを望んだと彼女は語った。私は彼女に<これらの目標が実現す
るとあなたが知っている状態になるまで、<望む>ものは何も手にはいらない
であろう。>と教えてあげた。彼女は少し元気を取り戻し<先生のおっしゃるこ
とは正しいかもしれません>と言った。そしてこう続けた。<よく考えてみると、
目標を達成するまで、あれやこれや困難が起こるだろうといつも思っていました。
そしてそのとおり、いつも何か困難なことが起こっていたのです。これからは、
自分が人生の成功者になることを知っていようと思います。>一年もたたないうち
に、この若い女性は今では、<私は、自分の望むものをなんでも手に入れる
方法を知っている>と自分の友人たちに語っていた。そして、以前には、ただ
夢みるだけだったものをすへて手に入れたのである。
−−自己を生かす 創元社
(コメント)
目標をいったん定めてそれに向かって努力していると、その過程における困難
に神経を奪われて、当初の目標を見失ってしまっている自分に気づくときがあ
ります。船を操縦するときは、たとえ嵐がこようと、自分たちが行く目標を決し
て見失う事なく、その嵐を乗り切る事を考えます。常に目標にたどり着いたとき
のイメージを持ちましょう。そうすれば、どんな困難があなたを邪魔しようと方向
を見失う事は決してありません。
B・スィートランド
心理コンサルタントとしてアメリカで圧倒的人気をほこる
創造的心理学の講座を大学で持つほか、
ラジオ・テレビなどの人生相談などで活躍する
この教訓は、毎日配信されます。一度だけでなく、何度も何度も繰り返し読
みましょう。そして、仕事中、勉強中に何度もその内容を思い出し、でてくる
登場人物があれば、それを自分に置き換えてイメージしてみましょう。あな
たがもし、このことをまじめにやり続けたとしたら、近いうちに必ず潜在意識
の不思議な偉大なる力を目の当たりにすることになるでしょう