努力なしに達成する
−−マクスウェル・マルツ
考えを変えたり悪い習慣を直したりする場合、努力しよう、強い意志力で達成し
ようとすることは<百害あって一利なし>です。フランスの薬剤師エミール・クエ
は、、あなたの目標は、、それが手に届くものであれば、努力なしに達成できま
す。といって<暗示の力>を強調しました。また彼は<意志と想像がケンカし
たらいつでも勝つのは想像だ。>という有名な言葉を残しています。ナイト・ダ
ンロップ博士は習慣と学習の関係の研究者として有名ですが、悪い習慣を直
すとか新しい習慣を身に付けようとする場合、最も障害になるものは<そうしよ
うと努力すること>だと述べています。そして、悪い習慣を直す最良の方法は
<自分が達成したいと願う目標をもつこと、それを達成して満足感にひたって
いる自分の姿を頭の中でイメージすることだと説いています。
−−自分を動かす 知道出版
(コメント)
一見可笑しな考え方にもみえるかもしれませんが、潜在意識の力を利用して
物事を達成しようとする場合、一般常識的考えは、一度捨てなければなりま
せん。<努力しょう>という心は、苦労するイメージを想念により生み出し、
かえって困難な出来事を現実にしてしまう傾向があります。好きでしている物
事は、苦労や努力という感覚が自分には無いはずです。鮮やかに心でイメー
ジを描く時、その出来事はあたかも映画のシナリオを演じるかのようにスム
ーズに現実になっていくものなのです。
マクスウェル・マルツ
心理学者 医学博士 世界的有名な形成外科医としてアムステルダム大学
パリ大学、ローマ大学などで教鞭をとる
個性変容の問題にサイコサイバネティックスの理論を採用し自己実現
自己改善の手法を体系化する