正心調息法
−−塩谷信男
正心調息法の特徴は、腹式呼吸法(調息)と正しい心の使い方(正心)のふた
つの面からなっている点にあります。すなわちそれは、1腹式呼吸によって酸
素を身体の深奥まで取り入れる。2日々を明るく、前向きに生きるため正しい
心の使い方をする。3自分の願望について、<必ずそうなる><かくあるべ
し>と強く想念を発し、成功のイメージを抱く。こうした要素を組み合わせるこ
とによって、心身の健康を実現させるとともに、人生の諸事や心の願望も自
在にこなすことのできるノウハウなのです。例えば、腹式呼吸では、息を吸う、
止める、腹部に力を入れる、息を吐き出す、小さな呼吸を一つするという一
連の動作を二十五回繰り返すことを基本としています。この吸息、充息、吐
息、静息のサイクルに合わせて、治したい病気や叶えたい願望を頭で明確
にイメージし、それが達成したさまを強く思う、すなわちあるいは<すでに達
成できた>と完了形で強く想念する。それが願望実現の強力jな推進力とな
るわけです。
−−自在力 サンマーク出版
(コメント)
深呼吸することは、心を落ち着けるために、誰もが一度はした経験がある
ことでしょう。呼吸は、体の不随意神経器官(自分の意のままにならない組
織)の中で、唯一自分の意志によって調節できる作業です。それをコントロ
ールすることにより、体の各器官をコントロールし、意識を落ち着ける働き
をします。気功法やヨガなどでは、呼吸法を応用して、イメージによる意識
の力を使い、生命エネルギーである気(プラーナ)を同時にコントロールし
ます。そしてそれに熟達すれば、体や意識の内部だけでなく、外部である
物質世界にも共鳴していきます。
塩谷信男
医学博士 京城帝国大学医学部助教授を経て内科医を開業
83歳の時、ゴルフで200ヤード飛ばして<怪物ドクター>と新聞にさわがれる
94歳で、3度目のエイジシュートを達成。ゴルフ界の記録を次々に打ち立てる
呼吸法とイメージにより、想念を現実にする法を説く
著書<宇宙無限力の活用><大断言>など多数