−−無能唱元
初めに日本へ渡来した仏典に阿頼耶識という言葉があった。阿頼耶識は現在
で言う深層意識のことである。人の心の奥底に眠る無意識層である。阿頼耶識
は、また一切種子識とも呼ばれ、そこに宿った思念は、やがて開花し、実を結
ぶ。すなわちそれは、実現するのである。幸せになるのは簡単である。自分も
他人も幸せになることを願えばいいのだから。無理やりに力を入れて、成功し
ようとしない方がいい。それよりもその願いを阿頼耶識に託し、日々を楽しく暮
らすことだ。すると、それは叶ってくれる。阿頼耶識の采配は不思議で奇妙な
ことが多い。何の関係もないところから、願いが叶って行く事があるから、何で
も目の前にきた事は、試してみることだ。欲するならば、まず諦めることである。
直接、外部に求めることを諦めるのだ。そして、阿頼耶識の中でそれが得ら
れたことを夢見ること、そうすれば、それが得られてくる。望んでいることを忘
れてしまう時間も必要である。なぜなら、その時間に阿頼耶識が働いているか
らだ。大きな願いが叶う時期が近づくと、小さな良いことが次々と起きてくる。
それは、阿頼耶識からの前兆である。
−−幸せを呼ぶ成功哲学 オーエス出版社
(コメント)
潜在意識の法則はほとんどの東洋哲学の中で説かれております。東洋哲学
を研究すれば、現在西洋で説かれている成功哲学の根本的な思想は、実は
古代の東洋哲学から影響を受け現在風にアレンジされ発展を遂げたもので
あることが分かります。そして、ここでいう阿頼耶識とは、仏典の中の唯識学
で唱えられている古代から仏教において伝えられている成功哲学なのです。
無能唱元
仏典、心理学、西洋哲学を学び阿頼耶識の活用という
独自の願望達成法を説く。唯心円成会を主宰