不可能を可能にする
−−ブルース・リー
自分の中に、信念よりも大きく、熱望よりも大きく、自信よりも大きく、決意よりも
大きく、そして夢よりも大きいものがあるのを感じるんだ。それらは個別のもので
はなく一つの総体であり、これが神といえるかどうかは別にして、偉大なる未知
の力、ダイナミックな何かを自分の中に感じるんだ。この感覚は言い表せないし、
何かに例えられるものでもない。何か強い感情と信念が混ざり合ったというか、
それよりも遥かに強い感覚なのだ。水たまりに小石を落とすと、波紋が広がり
やがて全体に及ぶ。私が行動計画を立てるときに起こることは、丁度そういった
感じなのだ。自分の考えを丁度その場で未来に投影できるのだ。私には先の
状況が見える。そう簡単に落胆することはないし、障害を乗り越え、挫折に打ち
勝ち、不可能が可能になることを思い浮かべるのだ。
−−The warrior within (ブルース・リーノーツ) 福昌堂
(コメント)
アクションスターとして有名なブルース・リーは、実は大学で講義ができるほど
の東洋思想の哲学者でもありました。死後30年ほどたった今でも、その魅力
が薄れる事なく人々に共感を与えつづける秘密は案外そのような所にあるの
かもしれません。人種差別の色濃く残っていた時代のアメリカで大成功を収め、
ハリウッドにおいて、東洋人として初めて名前を刻んだ彼の人生は、まさに
不可能を可能にした実践者であるでしょう。
ブルース・リー
映画俳優 武道家 東洋思想における哲学者