沈黙
−−ノーマン・V・ピール
平和な心を保つテクニックの一つは、<沈黙>することです。特に試験の前に
は、毎日15分間以上の絶対沈黙を守ることです。あなたに可能な最も静かな
所へ行き、15分間座るか横たわるかして、沈黙の技術を実行することです。
誰とも話してはいけません。ものを書いてもいけません。読んでもいけません。
できるだけ何も考えないようにするのです。心を何も考えない状態におくのです。
あなたの心は静止した無活動なものと考えるのです。思考があなたの心を揺り
動かすのではじめは、これは容易なことではないかもしれませんが、やっている
うちにだんだんとじょうずになってきます。あなたの心を水の表面だと考え、そこ
に一片のさざなみもたたないように静めてしまうのです。
−−積極的に考える 実務教育出版
(コメント)
現代人のほとんどが、この沈黙という状態に恐怖をいだきます。一人になると
テレビをつけたり、音楽を聞いたり、電話をかけたりして、沈黙の状態になるこ
とを避けようとします。しかしこの状態になることを訓練することによって、人間
の心は、この<沈黙>した状態が、最も至福を感じれるときであることが分か
ってきます。そしてその至福は内的な思考だけにとどまらずに、外的な現象世
界にも波及していくことになります。何か大切な物事をするまえに10分でもこ
の沈黙の状態を保つ訓練をしましょう。するとあなたが行なう難解な問題がよ
りスムーズに解決していくことになるはずです。
ノーマン・V・ピール
牧師 アメリカで最も有名な伝道者の一人
自己啓発書のベストセラー作家