事実より信念
−−アンソニー・ロビンズ
精神分裂病患者について注目すべき研究がなされた。それはある女性患者を
扱ったものだが彼女の血糖値は、健常者とはなんらかわることはなかった。と
ころが、いったん自分は糖尿病にかかっていると信じたとたん、生理機能全体
が変わって、血糖値がふえ、糖尿病者と同じ症状を示したという。彼女の信念
が当人にとっての現実と化したわけだ。同じような例では、、催眠状態の人間
に、氷を熱い金属だと信じこませたあと、それに触れさせてみた研究がいくつ
もある。すると必ず水にふれた部分に水ぶくれができる。つまり、重要なのは
<事実ではなく信念>ー神経系統に送りられる、本人にとって疑問の余地の
ない指令の内容なのである。頭脳は、その指令によって命じられたことを行
なうだけにすぎない。
−−あなたはいまの自分の握手ができるか 三笠書房
(コメント)
体調が優れない時、自分が熱中するような行為、例えば面白い映画をみたり、
好きな恋人としゃべったり、趣味に没頭したりしていると何時の間にやら体調
の悪さなど忘れている自分に気づく時があります。このような場合はほとんど
無意識にそれがなされていますが、潜在意識活用の法則を学ぶ皆様は一歩
進んで意識的に行なう努力をしてみましょう。それに熟達すればするほど、あ
なたは自分の肉体的条件に左右されない、肉体の支配者となります。
アンソニー・ロビンス
能力開発研究のロビンス・リサーチ・インスティチュート社長
アメリカで注目を浴びる若手実業家 本書は著者の実体験に基づいた能力開発
の具体的方法として、刊行されて以来、ベストセラーとなる。