積極的断定で終わる

 ★阿修羅♪

中村天風 日時 2001 年 9 月 02 日 11:05:26:

積極的断定で終わる

                       −−中村天風
我々の生命に直接的な影響を与えているということを考えたならば、言葉には
人生を良くも悪くもする力がある。創造の力というものが、巌として存在している
のである。だから言葉は、人生を左右する力のある哲学であり、科学であると
いうことがいえる。だからどんなことがあっても、お互いの言葉に注意をしなさい。
それは、私の講演を注意して聞いているとよくわかるはずである。仮にも
<出来ません>とか<うまくいきません>とか<ダメですよ>とか言わないだ
ろう。実験する場合でも、<こうするから出来ないのだ。>とは言わずに、
<こうすれば、出来るよ>と言おうじゃありませんか。結論が積極的断定で終
わるように常に気をつけねばならない。<おお暑い、元気がでるねぇ>これは
積極的。<おお寒い、どうにもやり切れない>これは、消極的。だから正確に
前の積極的な言葉を善用しなさい。
                   −−運命を拓く 講談社

(コメント)
消極的言葉を使うのが日常的に癖になっている人は、謙遜することを美徳と
する日本人には、意外と多いものです。アメリカ映画などをみていると、必ず
ヒーローはピンチにたたされたとき、<必ずできる><俺ならやれる>などの、
積極的言葉を使用しているのに気づきます。良いことは、どんどん取り入れ
ていきたいものですね。

中村天風
当時不治の病であった、結核に冒されて生死の境をさまよい救いを求めて
欧米を旅したが、病は治らず、絶望の果てに日本への帰国の途中、カイロ
で偶然出会ったヨガの達人カリアッパ聖者に連れられインドに渡り、ヒマラヤ
の奥地でヨガの極意を体得、当時不治の病であった肺結核を修行により
克服し、日本初のヨガの直伝者となる。帰国してからは、銀行頭取、会社
重役の地位にありながら、あるとき突然これらすべての財産を放棄し人々
を悩みから救い、苦しみから解き放つための教えを説き始めた。彼のすさ
まじいまでの体験に裏打ちされた理論は「天風哲学」として大成され、これ
を信奉し、教えを受けた人々は百万人を超えると言われている。その中には
東郷平八郎(日露戦争元帥)、原敬(総理大臣)、山本五十六、近年では、
松下幸之助(松下電器)、稲盛和夫(京セラ)、双葉山等が天風哲学に
多大なる影響をうけている。


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