知性の電子集団
−−エジソン
この実験記録をみると、エジソンの未完の研究と思索の足跡がうかがえる。人
間の身体に宿ってる知性の電子は、数兆個に達するが、それらが調和のとれ
た動きをすれば、人間の脳から素晴らしいアイデアや成果が生まれでる。とこ
ろが、その調和が乱れたり、分裂したりすると、互いに潰しあいがおこり、その悪
影響で人間の思考はストップしたり、分裂したりしてしまう。それどころか分裂して
負けた側の電子集団は、こんな肉体はいやだといって飛び出したり、自ら機能を
停止したりする、としている。すると人間は病気になったり、死亡するということになる。
「この知性の電子は生きている。そのため、自らの意志で人間の肉体から飛び出す
こともありうる。集団全体が飛び出る場合もあれば、分裂した小グループがバラ
バラに飛び出るケースもある。後者の場合、再び合体するかどうかわからない。
ただ、一般的には、ハチの集団に似ており飛び出した後も、集団で次の宿り先を
探すことが多い。それが、人格を形成するのであり、決して消滅することはない。
つまり、エジソンの考えでは、人格も知性の電子とともに、移動するものなのである。
−−怪人エジソン 浜田和之幸著 日系ビジネス文庫
怪人エジソン（奇才は２１世紀によみがえる）
本書は1996年8月に日本経済新聞社から刊行されたものを文庫化したものです。
＜解説＞
エジソンは幼い頃からメモ魔であった。彼が残したメモ類は五百万枚という膨大
な量で、その整理、分類、解析が国家プロジェクトとして、1978年から始まった
が、その完成は早くて2015年といわれるほどである。世紀の大発明家が構想を
温めていたアイデアや、技術開発のヒントには、時代を経てその意味が判明した
り、現在でも皆目見当すらつかないものまである。
＜コメント＞
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、なんとエジソンは、人間の魂は電子の
集団であると仮定し、仏教やヒンズー教でいわれる、輪廻転生を科学的に検証
していたのです。その他霊と人間が交信する機械などの現代人がみてもまるで
ＳＦ映画顔まけの構想をメモとして残しているそうです。2015年までに、どれだけ
その謎が解き明かされるか楽しみですね。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。