ーー塩谷信男
オーストラリアにアボリジニと呼ばれる原住民がいます。彼らは砂漠でも、わ
ずかな水だけを持って食料は携えていません。では、食事はどうするのか。
祈りと想念によってそのつど調達するのだといいます。天に向けて、今日も
われらに糧を与えたまえと祈る。すると鳥なら鳥のイメージが浮かび、そのと
おり本当に鳥の大群が飛んでくる。それを獲得して、その日の食料とするの
だそうです。そのようにアボリジニは、想念の力が必ず実現すると信じて疑
わない。またそれゆえに、彼らはイメージを現実化する能力を備えているの
だといえます。これがアボリジニだけの特有の能力かといえば、そうではない
と考えています。かつてはわたしたちも想念力をもっていましたが、いまそれ
を失ってしまった。いや、失ったのでなく、忘れてしまっているだけなのです。
したがって休眠している能力を目覚めさせ、活用できれば、わたしたちも想念
をそのまま現実にすることは可能なはずです。
ーー自在力 サンマーク出版
塩谷信男
医学博士 京城帝国大学医学部助教授を経て内科医を開業
83歳の時、ゴルフで200ヤード飛ばして<怪物ドクター>と新聞にさわがれる
94歳で、3度目のエイジシュートを達成。ゴルフ界の記録を次々に打ち立てる
呼吸法とイメージにより、想念を現実にする法を説く
著書<宇宙無限力の活用><大断言>など多数
(コメント)
私たちの手足は、ある作業をせよと思念することにより動きます。同じ動作
をなんども繰り返すうちに、その動作は潜在意識に蓄積され、やがて意識
せずに、その状況がくれば、自動的に手足が、その動作をするようになり
ます。同じように、何度も繰り返しある願いごとを思念し、イメージしていくう
ちに、ある日忽然とその願い事が叶ったりします。実は自分の手足の動き
も願いが叶う思念の力も同じ原理で動かされているのです。