ーーアポロ15号宇宙飛行士
私が求める全てに答えてくれた。月の上の活動は、すべてプログラムされてい
たとはいえ、無数の予期せぬシュチュエイションに出会って、どうすればいい
のか迷う、場面がたくさんあった。通信基地の装置を組み立てるときに、ヒモ
を引けば、ピンが外れる仕掛けになっていたのに、そのヒモが切れてしまうと
か、もれないはずの水が漏れるとか、予期せぬ困難が次々と起こってくる。
ヒューストンに問い合わせて、答えを得るまで待っていては時間がかかりすぎ
て間に合わないことがある。自分がとっさの判断をくださなければならない。
どうすればいいのですかと神に問う。するとすぐに答えが返ってくる。誰か人
間に尋ねてもらうのとは、プロセスが違う。全プロセスが一瞬なのだ。迷う、
問う、答えるといったのは、説明のためであって、実際には一瞬なのだ。まる
で自分がどうすればいいかが、分かってたみたいだ。ジェネシス・ロックの
発見が神の啓示だといったのも同じ意味なのだ。探検家が苦労に苦労を
重ねてついに発見したというのではない。我々はいささかも迷うことなくそこ
にまっすぐにいき、それを手にとった。まるでそこにそれがあるのを前から
知っていたみたいだった。
−−宇宙からの帰還 立花隆著 中央公論社
ジム・アーウィン
アポロ15号で月面上を探索した宇宙飛行士
ジェネシス・ロック(創世記の岩)と呼ばれる月面の石を地球に持ち帰る
(コメント)
ジム・アーウィンは月面を探索中に様々な予測不能な体験を神の啓示に
よって、解決したと言っています。実はこのような体験は、この潜在意識
から直観をえるために瞑想やイメージトレーニング、アファーメーションを
日々まじめに繰り返している人々にとって、さして珍しい体験ではないのです。
もし、あなたさえ、その気になりさえすれば、月面に行かなくても地球に
いながらにしてそれを体験することができるのです。