−−ジョージ・シン
人生に変化はつきものだ。我々を取り巻く環境、習慣、行動の仕方、考え方、
信仰、礼儀作法あらゆることが変化している。我々がどのように変化を作り出
すか、起こった変化をどうするか、それにどのように対応するか。このことが、
成長できるかできないかの鍵だといえる。全ては絶えず変化してるにもかかわ
らず、変化に逆らいたがる傾向が強い。それは変化が人間の生活や活動に
未知の要素をもたらすからだろう。現状に問題があっても、知らない事に挑戦
するよりはそのままでいたいと思ったりするものだ。その方が安全だし、過去
に会った事の方がわかりやすく、対処しやすいと感じるのだ。この考え方に従
っていくと、変化という衝撃からできる限りとおざかろうとする。たとえ不幸であ
っても<安全>と感じれば、問題を抱えたまま生きようとする。つまり、解決で
きるかもしれないのに、新しい問題を引き起こす可能性のある事件を勝手に
無視して、もっぱら消極的な考え方に引っ込んでしまうのである。こうした考え
方は、我々をどこへ導いてくれるだろうか?どこへも決して導いてくれはしない。
変化を受け入れ、その変化に最良の対応をするということが成長するという
事だ。変化のないものは成長したりしない。小さな双葉が大きな草になり、つ
ぼみが花と開き、ヒナがかえり、子供が大人になるように、生命のあるものの
行動は、変化と成長に他ならないのである。
−−やる気を起こせ 三笠書房
ジョージ・シン
若くして30にも及ぶ会社のオーナーを勤め、一代にして巨万の富をなす。
自らビジネス・スクールを経営し、それは著者自身の体験に基づくので
あるために、深い説得力をもち、アメリカでは広くその名を知られている。
(コメント)
うまくいっている時ほど、<この状態がずっと続いてくれれば>と思い、その
考えがいつしか保守的な消極的態度を生み出すものです。何時いかなる
状況においても、積極的成功者は現状に甘んじず、変化に敏感に対応し、
その前向きな態度を常に継続させます。